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ル・マン24時間レース、感動のフィナーレは観客席で! 激闘を繰り広げたすべての選手とチームに最大限の称賛を【みどり独乙通信】

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TEXT: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)  PHOTO: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)

  • フェラーリショップは開店前から待っている人たちも
  • フェラーリショップの店員さんたち。2024年よりは商品点数が若干減った感じがしますが、さすがイタリア。洗練されたデザインの商品で溢れています
  • フェラーリショップには素敵なポスターが壁にかかっていました。自宅をこんな素敵に飾れたらいいのにな~と思ってしまいます
  • ポルシェのショップ。私のなかでは一番誘惑度が高いのです
  • 26年ぶりにル・マンへ復帰したメルセデスAMGのブース
  • メルセデスAMGのイベントブースのカウンター
  • BMW Mの展示ブース
  • TOYOTA GAZOO Racingは世界に幅広く浸透していると感じます
  • TOYOTA GAZOO Racingのショップでは限定ミニカーが早くに売り切れたとの噂
  • TOYOTA GAZOO Racingでは歴代のマシンの展示もありました
  • 洗練されていてオシャレなアルピーヌのブース
  • アルピーヌ A290はまフランス滞在中に公道で見かけませんでした
  • ポールポジションを獲得したキャデラック・ハーツ・チーム・JOTAのショップ
  • イベントエリアのプジョーショップ。2024年はお弁当箱が売っていましたが、2025年はありませんでした
  • フランスメーカーはとくに人気
  • シボレー コルベットは一度運転してみたいクルマの1台です
  • トタルエナジーズは給油でいつもお世話になっています。さすがフランス企業だけにフランスチームをアピール
  • ヒョンデ(ジェネシス)の2026年ル・マン24時間レースを走るコンセプトモデル
  • 女性ドライバートリオが参戦するIron Damesは大人気チーム。グッズも飛ぶように売れています
  • 2026年からル・マンに参戦するヒョンデ(ジェネシス)のブース
  • バレンティーノ・ロッシショップはル・マンでも人気でした
  • ミシュランを愛車に装着していますが、私の目的はこの中にあるビブグルマングッズのお店です。残念ながら欲しいものはありませんでした
  • とくに土曜日と日曜日は大行列になるショップ。一瞬空いているときもあるので見逃さずに撮影
  • めちゃくちゃ悩んだトートバッグ。18ユーロ(約2000円)でした
  • イベントエリアにあるシャンパン屋さん。とてもサーキットにいるとは思えないセレブリティな雰囲気に溢れてます
  • ショップは入場制限がかかる程の大行列
  • イベントエリアのドリンクショップ。いつもは超満員ですが偶然空いているときに撮影。天井からミニカーがたくさん吊るされていて雰囲気がとても良いのです
  • イベントエリアの工具メーカーのブースではTシャツを投げて大盤振る舞い。私のところには飛んでこず⋯⋯
  • スタンドでの観戦はピットロードよりも随分と良くて感動しました
  • ル・マン24時間レースの必需品の折り畳みイス。しかし持ち歩きにはかなり重いですよね
  • まさに閉店ガラガラ。リタイアしたチームのシャッターは閉じられます
  • メディアセンターへの入り口はちょっとムーディです。夜は明るく光ります
  • 真夜中のピットストップ
  • ナイトセッションも数多くのファンが見守る中、フルスロットルです
  • 最終コーナーのフォトスポットには隙間なくフォトグラファーが立っていて大密集
  • 真夜中のサーキットもまるでお祭りの日のように大賑わい
  • 歩道地下通路の出入り口でこの混雑。中はもっとすさまじく密集して蒸し暑かったです
  • 迫力あるピットストップのタイヤ交換待ちの緊張する一瞬
  • 奇跡的に短時間だけ夕陽が観られました
  • 表彰式には観客席から多くのファンも詰め掛けて感動的でした
  • 夜中でもお客さんはフェンス越しにびっしり
  • 観客席でレースの最後1時間を観戦したので、こんな素敵なシーンも
  • 2025年はレースの最後を初めて観客席で観戦

大群衆のファンとともに迎える感動のゴール

ドイツ在住でモータースポーツの取材を精力的に行う池ノ内みどりさん。2025年もヨーロッパ3大耐久レースと言われる、伝統のル・マン24時間レースを取材しています。いよいよ決勝日を迎え、ゴールシーンは初めて観客席で観戦することに。現地の様子をお伝えします。

スリに注意! 30万人の人混みで貴重品管理の工夫

ボンジュール! サヴァ? と毎日あちらこちらで言い続けているおかげで、なんだか夢にも出てくるようになりました。それ以上話し続けられても、何もフランス語を理解できないのがもどかしいところです。

FIA 世界耐久選手権(WEC)2025 第4戦 ル・マン24時間レースの決勝レースがいよいよはじまりました。迫力あるスタートシーンを撮り、しばらくコースサイドでレース観戦をしたり写真を撮り、少し休憩してまたコースサイドへ行く……。それはそれで充実しているのですが、必ずしもずっとコースやピットレーンに出て写真を撮り続けたり、メディアセンターでレースを観続けているわけではありません。常に速報を執筆しているメディアやSNS用の写真や映像を担当している人たちは本当に忙しそうですが、2025年は幸か不幸か私は急ぎの仕事はなく、イベントエリアやショップを見て回ったりと結構楽しく過ごしていました。

しかし、30万人以上のファンが詰めかけるル・マン24時間レースのサーキットは、どこに行っても人混みだらけでスリや紛失の可能性もあります。そこでメディアセンターのコインロッカーに貴重品はすべて預け、基本的にお財布やクレジットカードは持ち歩かずに10ユーロや20ユーロ札1枚をスマートフォンのケースに挟んでいますが、偶然“これ欲しい!”と思った際にはお金が足りないのです。

数キロ先のメディアセンターへ階段を上り下りしながらお金を取りに行くのが非常に面倒くさいので浪費を防いでくれる効果もあるのですが、ファンの方が楽しそうに持っている紙袋がとても気になります。メディアセンター内の仕事仲間の間でも同じような話題になるのですが、色んなところに渦巻く誘惑とどう戦うか(笑)。

ベルギーのとあるジャーナリストは、ル・マンへ来た記念にその年の新しいデザインのTシャツを1枚だけ買い、ほかのものはすべて諦める潔い方もいます。Tシャツ1枚は30ユーロ前後(約5千円)で販売されていて、記念にもなるし実用的だから、とのことです。

初めて観客席で観戦することに

ル・マン24時間レースの決勝レースでは深夜に花火が上がり、レースを盛り上げてくれます。花火の最後に「Merci(ありがとう)」という文字が夜空に浮かび上がるのがとてもほっこりさせてくれます。その後はみなさんが一斉にホテルやキャンプのテント、自宅へ戻るため、サーキット周辺の道路は大渋滞になります。パドックから出口へ向かう徒歩用のトンネルがあるのですが、人が密集しすぎてトンネル内が蒸し暑いという嘘のような本当の話なのです。

一晩中サーキットにいて精力的に取材をすれば良いのですが、体力的にも厳しいため、渋滞が収まったころに宿へ一旦戻り、汗と埃まみれの身体をシャワーで流し、ひと眠りしてから朝に再びサーキットへ向かいました。午後に少しピットレーンへ出てお弁当をメディアセンターで食べた後(この日は簡単にパスタ弁当)、どこでゴールシーンを見るか考えてみたのですが、思い切って観客席でファンのみなさんと一緒に観てみることにしました。

ル・マン24時間レースは長く通っていますが、初めての経験です。スタート時とほぼ同様に満席のグランドスタンドで、ファンのみなさんの熱気がムンムンと伝わってきます。私が座っていたエリアは階段ばかりでエスカレーターやエレベーターは一切ありませんが、杖や介助が必要な高齢のファンの方々も多くいらっしゃいました。

激闘を繰り広げたすべての選手とチームに最大限の称賛を

推しのチームやル・マン24時間レースのTシャツを着てグッズを身に着けたその方々のレースへの情熱たるや……。チェッカーフラッグを受けるマシン1台ずつに大きな声援や拍手を送っていて、私もみなさんと一緒に立ち上がって写真を撮りながら拍手を送りました。

24時間の熱い戦いでした。62台中完走したのは48台で、24時間を走り抜いただけでも素晴らしいのに総合優勝を果たした黄色い83号車のフェラーリ「499P」、そして最後の最後まで諦めずにフェラーリを相手に優勝争いをした6号車のポルシェ「963」を含め、すべての選手とチームの健闘に尊敬の拍手をファンの方々と一緒に送れて、とても良い思い出になりました。

>>>ドイツ在住池ノ内みどりさんのクルマにまつわるコラムはこちら

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  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • ドイツ ミュンヘン市在住 フリーライター&コーディネーター。東京で学生生活を謳歌した後にオーストリアのザルツブルグで再び学生生活を謳歌し、なんとか卒業。三度目の学生生活を謳歌しにミュンヘン大学入学を機にドイツへ。ミュンヘン大学在学中の現地広告代理店でのアルバイトがきっかけで、モータースポーツに魅せられて大学を中退し、モータースポーツ業界へ飛び込む。愛車のBMW M240iカブリオレを駆り、ヨーロッパ各国のサーキットへ取材に向かう。趣味はアルプスの峠越えドライブと蚤の市めぐり。好きなサーキットはニュルブルクリンクとスパ・フランコルシャン。ヨーロッパ生活はもう少しで30年。
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