物価は高いがガソリン代は安いルクセンブルク
ドイツ在住でモータースポーツの取材を精力的に行う池ノ内みどりさん。夏至の少し前、フランスの美しい初夏の陽気のなかで開催されたル・マン24時間レースの取材へ行ってきました。過酷でもあり、楽しいフランスでの滞在はあっという間に過ぎ、次に取材するニュルブルクリンク24時間レースへ向かうため、名残惜しくもドイツへ愛車を走らせました。
自宅に寄らずル・マンからニュルへ直行したほうが近い
ル・マンからドイツの自宅までは約1100km。自宅からニュルブルクリンクまでは約530kmと、そこそこの距離があります。一方ル・マンからニュルまでは約700km。たった1日自宅に滞在するために1100kmを走り、翌日にさらに530kmを移動するのは非効率で、ヨーロッパの高価なガソリン事情を考えると不経済です。そこで宿に延泊して、そのままニュルへ向かうことにしました。特に急いでいなかったので、のんびりと旅をすることにします。
ガソリン価格はドイツより約51円/Lも安い
フランスからドイツへ向かう途中、ルクセンブルクという小国を通過します。世界でもトップクラスのGDPを誇り、非常に物価の高い国として知られていますが、じつはEU圏内でも1〜2位を争うほどガソリン価格が安い国でもあります。ぜひともここで満タン給油をしておきたかったのです。
ル・マンを出る際に満タン給油はしていましたが、途中で足りなくなってしまい、高速道路のガソリンスタンドでやむなく10Lだけ給油しました。その後はペース配分をしながら、なんとかルクセンブルクまでたどり着きました(笑)。
小さな国なので、うっかりしているとあっという間に通り過ぎてしまいます。ドイツに入国する前にガソリンスタンドへ立ち寄りました。なんと、1Lが1.45ユーロ(約250円)! ドイツよりも1Lにつき約30セント(約51円)も安く、思わずテンションが上がってしまいました。
ガソリンスタンド併設のスーパーマーケットでレアなEVとの出会い
立ち寄ったのは、高速道路を降りたところにある、ちょっと個性的なガソリンスタンドでした。お花屋さんも併設されていて、地元の方にとってはちょっとしたミニスーパーマーケットのような場所です。ケーキがとてもおいしそうだったのですが、ミニケーキ2個入りのパックが約9ユーロ(約1500円)とかなり高額で、給油以外は何も購入できませんでした(苦笑)。
EV充電コーナーには、珍しいクルマたちが並んでいました。ヨーロッパではほとんど見かけることのないルクセンブルクナンバーのホンダe。その隣には、あまり売れず、電費も悪くてすぐに製造終了となったe-Golf。その隣には、日本ではまず見かけることがないであろうKIAのコンパクトSUVのEVタクシーが停まっていました。






































