赤旗中断で時間レースとなって55周目にリスタート
ルーティンストップが可能となる28周目、4番手まで上がっていた17号車 Astemo CIVIC TYPE R-GT、そしてポジションを中団まで落としていた1号車 au TOM’Sら5台がピットインした。31周目までに11台がピットインしたが、優勝を争う39号車 DENSO、24号車 リアライズら4台はステイアウトし、「引っ張り」戦略を採った。
24号車 リアライズは39周でピットに入り、松田選手から名取鉄平選手にドライバー交代。名取選手はピットイン組の先頭でコースに復帰した後、アウトラップで17号車 Astemo、64号車 Modulo CIVIC TYPE R-GT、16号車 ARTAのシビック3台に立て続けに抜かれてしまったが、ARTAの佐藤蓮選手、Moduloの大草りきを抜き返し、2つポジションを取り戻すことに成功した。
トップの39号車 DENSOは42周目に関口選手からサッシャ・フェネストラズに交代。2番手に浮上した17号車 Astemoに対して十分なリードを保ってコースに復帰した。
49周目、ホームストレートで大きなクラッシュが発生した。複数台が絡む多重クラッシュとなり、GT300クラスの20号車 シェイドレーシング GR86 GTとピットレーン入口のバリアに挟まれる格好となった64号車 Moduloのマシンは激しく大破した。しかし、ドライバーの大草選手は堅牢なGT500モノコックに守られ無事だった。
ガードレールの修復による1時間ほどの赤旗中断を挟み、16時にレースが再開された。84周の消化は不可能となり、時間レースへと変わるなか、セーフティカー先導の数周を経て、55周目からリスタートが切られた。
最終ラップで劇的な逆転勝利を決めたリアライズ
レース再開後に勢いがあったのは、24号車 リアライズの名取選手だ。60周目に17号車 Astemoを抜いて2番手に上がると、トップを走るDENSOのフェネストラズをロックオンした。残り7分となった65周目の1コーナーで、名取選手はフェネストラズをアウトから抜き去ろうと試みたが、縁石に乗りすぎてしまいタイムロス。その差は広がってしまった。
しかし、DENSOのフェネストラズは逃げ切れるほどのペースはなく、背後には24号車 リアライズの名取選手、17号車 Astemoの塚越選手が迫る。名取は幾度となくフェネストラズにプレッシャーをかけた末、最終ラップの馬の背でアウト側から並びかけると、SPインコーナーで前に立つことに成功した。
24号車 リアライズが劇的な逆転でトップチェッカーを受け、KONDO RACINGにとっては、GT500に限れば2016年以来9年ぶりの勝利となった。2位は39号車 DENSO、3位は17号車 Astemoだった。





































