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車両盗難の27.5%が「ランクル」に集中! 最新の犯罪手口と愛車を守る最強の防犯対策

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TEXT: AMW編集部  PHOTO: AMW

自動車犯罪は車両盗難・車上ねらい・部品ねらいの3種類。手口と価格帯に応じた多重防御が愛車を守る最短ルート

「治安のいい日本なら大丈夫」。その油断が命取りになる。自動車盗難の認知件数はピークから9割以上も減った。にもかかわらず、1台あたりの被害額はむしろ拡大している。狙われるのは海外で高く売れる高級SUVだ。ここでは犯罪の3類型を整理し、予算とリスクに応じて選べる代表的な防御アイテムを解説する。

自動車犯罪は「車両盗難」「車上ねらい」「部品ねらい」の3つに分かれる

ひとくちにカーセキュリティといっても、狙われる対象は3種類に分かれる。車両そのものを持ち去る「自動車盗難」、車内の金品を狙う「車上ねらい(車上荒らし)」、ホイールやナンバープレートを外して奪う「部品ねらい」である。守るべき対象が違えば、有効な対策も変わってくる。

犯行件数そのものは減少から横ばいに転じている。自動車盗の認知件数は、平成15年の6万4223件のピークから大幅に減り、令和7年は6386件とピーク時の1割以下まで落ちた。件数が減った分、犯人はより効率よく稼げる高額車両へ標的を絞ってきた。車両本体盗難の1件あたり平均支払保険金は車両価格の上昇に伴い年々増え、年間の支払保険金は約82億円にのぼる。とくに海外で人気のSUVは狙われやすく、2024年の車名別ワースト1は4年連続でランドクルーザー、車両本体盗難全体の27.5パーセントを占めた。件数が減っても被害が特定車種へ集中し、痛手が深くなる構図が、いまの現実だ。

車両盗難は電子的な手口が主流! 缶・ロック・イモビライザー・GPSを重ねて守る

自動車盗難は、1件あたりの被害額がもっとも大きい。近年は電子機器で解錠しエンジンを始動させて持ち去る手口が主流になった。リレーアタックやコードグラバーは、スマートキーの電波をコピーしたり暗号を解読したりして解錠する手口である。さらに、車両の一部を分解して専用機械を接続し、システムを一瞬で乗っ取るCANインベーダーでは、純正の盗難防止装置も作動しなくなる。盗難被害車のおよそ4台に3台がキーなしの状態で被害に遭っており、電子的な手口への備えが欠かせない。

対策は予算に応じて重ねたい。手軽な入り口は、スマートキーの電波を遮断するリレーアタック対策の缶やポーチ、ホイールロックやハンドルロックである。缶に入れておくだけで自宅保管中のハッキングを封じられる。ロックは破壊されれば無力なため、あくまで時間稼ぎと抑止の位置づけと考えたい。徹底するなら、CAN通信と融合してエンジンの始動と停止を制御するデジタルイモビライザーが切り札になる。例えばイグラはコンパクトで犯人に発見されにくく、本人しか分からない動作を行うことで認証する。盗難直後の一時保管中に愛車を発見できるGPS付きカーセキュリティを組み合わせれば、守りはさらに厚くなる。

車上ねらいは車内の金品が標的! スキャナーとカーセキュリティで抑止する

車上ねらい(車上荒らし)は、室内に置き去りにされた鞄や財布、ETCカードを狙う犯罪だ。窓ガラスを物理的に破壊して侵入する。犯人は置き去りの物の価値で犯行に及ぶかを判断するため、車内に価値あるものが見えない状態をつくることが、そのまま抑止につながる。

手軽な対策は、フロントガラスに設置するLEDスキャナーやダミースキャナー、防犯ステッカーである。「触らせない・盗もうと思わせない」状態を視覚的につくる考え方だ。徹底するなら、振動や傾斜を検知して警報を鳴らすカーセキュリティ本体を導入する。パンテーラは異常発生時にハザードの点滅と大音量のサイレンで威嚇し、警報時にはユピテル製ドライブレコーダーで映像を記録できる。ちなみに、車上ねらいの1件あたりの支払保険金は過去2年と比べて約10パーセント上がっており、被害の中身も軽視できない金額になっている。

部品ねらいはナンバープレートに要注意! 専用ボルトとガレージ設備で確実に防ぐ

部品ねらいは、高額なホイールなどのアフターパーツを狙う窃盗だ。カーナビはビルトインタイプが増えて被害が減ったものの、いまも狙われる。大いに注意したいのがナンバープレートである。部品ねらいに占めるナンバープレート被害の割合は令和7年で39.7パーセントと、依然として高い水準にある。盗まれたプレートは盗難車や犯行用車両に付け替えられ、別の犯罪へ悪用されるため、警察は防盗性の高い盗難防止ネジの普及を促している。

対策は、手軽なセキュリティロックナットや専用のナンバープレートボルトから始めたい。ホイールが5本のナットで固定されているなら、1本を特殊形状ナットに替えるだけで抑止効果が生まれる。より根本的に守るなら、電動で昇降するポールや、こじ開けにくいシャッター用スイッチボックスをガレージへ導入する手もある。1つの装置に頼るのではなく、缶やロックといった手軽な備えと、イモビライザーやGPSといった本格的な守りを、自分の車種や駐車環境に合わせて重ねていく。その積み重ねこそが、大切な愛車を犯罪から遠ざける確かな一歩になるのである。

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