ニッサンの歴史を知る「日産車・今昔物語 〜日産ヘリテージコレクション〜」


日産自動車の歴史を振り返り
そのDNAに触れてみる

戦前から始まっている我が国のモータリゼーション。今や世界にその実力を知らしめている日本の各メーカー。その一角を担っている「日産」は、華々しい歴史を刻んでいる。
その日産の歴史を振り返りながら、日産車の歴史、性能を肌で感じることができる『日産ヘリテージコレクション』を紹介していこう。

日産の歴史を振り返る

【戦前に始まった自動車作り】

「日産コンツェルン」の総帥であった鮎川義介 (アイカワ ヨシスケ)氏が創業した戸畑鋳物・自動車部。
ダット自動車製造(株)を傘下に迎え、ダットサン製造に関する一切を引き継ぎ、『自動車製造株式会社』を創立したのは1933年12月だった。その翌年に『日産自動車株式会社』に改称され、産声をあげることになる。
1935年4月、小型自動車『ダットサン』が日本で最初の量産工場と言われた横浜工場からオフライン。“旗は日の丸”、“車はダットン”と言われるほどに躍進をとげ、近代日本工業のシンボル的存在となった。

日産ヘリテージコレクション

ヘリテージコレクションの中で、もっとも古い年式のクルマとなる『ダットサン12型フェートン』。折りたたみ式の幌を持つ4人乗りのオープンカー。フェートンはその総称。
1933年式、全長2,770mm、全幅1,190mm、車両重量500kgで748ccの水冷4気筒エンジンを搭載する。


【日産車の歴史とは?】

日産のルーツは、日本の自動車製造はじまりのパイオニア的存在であった橋本増治郎が東京・麻布に設立した『快進社自働車工場』に遡る、1911年のことだ。
1914年、「DAT自動車」と呼ばれる箱型車両が完成、翌年発売された。”DAT”とは、資金協力を行った田健治郎氏、青山禄郎氏、竹内明太郎氏のイニシャルをとって命名されたもので、車両は橋本氏独自の設計・製造によるものだ。
そして、1919年に『実用自動車製造株式会社』が大阪に設立された。ウィリアム・R・ゴルハム氏というアメリカ人技師が設計した「ゴルハム式三輪車」を製造するためだ。当時としては設備が整っており、材料や部品などもアメリカから取り寄せるなど、一歩進んだ工場だったようだ。
1926年、快進社と実用自動車製造が合併を行ない、『ダット自動車製造』となり、1931年に戸畑鋳物株式会社の傘下に入り、日産自動車の礎が築かれていく。
1936年、グラハムページ自動車会社から設計図などを購入。大型乗用車の製造を始めたが、
軍用トラックの生産を余儀なくされ、陸軍練習機や魚雷艇のエンジンなどを製作した。

日産ヘリテイジコレクション

1937年デビューした『ダットサン16型クーペ』。10型、11型、12型に設定されていたクーペ。13、14型には設定されず、15型から再登場したもので、流麗なスタイリングにモケット張りのベンチシートなどで仕上げられている。
全長3,129mmm、全幅1,199mm。エンジンは、722ccの7型直4 SVエンジン(12kw/16ps)を搭載。

 

【戦後の日産】

戦後、横浜工場は空襲はのがれたものの、敗戦国ゆえの規制をうけ自動車の生産は禁止されていた。さらに戦時中自動車を独占配給していた「日本自動車配給会社」が解散。これもハンデとなり自動車の生産は遅れをとる。
1945年にはニッサントラック、1945年にダットサン乗用車の生産が再開されたが、戦時中乗用車の開発がストップしていたこともあり、技術面の遅れは否めない。そこで、1952年「オースチン社」との技術提携の契約に調印した。
欧米の自動車生産技術を学び、技術力が飛躍的に進んだ1958年。もっとも過酷といわれる豪州ラリーに『ダットサン210型』が出場しクラス優勝を果たした。

日産ヘリテイジコレクション

戦前から作られていたダットサントラック。この『ダットサントラック2225型』は戦前型をベースに開発した2代目モデル1121型の発展モデルである2124型の改良モデルである。
全長3,147mm、全幅1,458mm、全高1.550mm。エンジンは722cc、7型・直4 SV型を搭載する(11kw/15ps)。

日産ヘリテイジコレクション

1953年式『オースチンA40サマーセットサルーン』。オースチン社との技術提携によって作り上げられた日産製小型車であり、鶴見工場でのオフライン1号車だ。
全長4,050mm、全幅1,600mmm、全高1,630mmで、1200ccの1G型・直4OHVエンジンを搭載(31kw/42ps)。

 

【モータリゼーションの波を作り上げた日産】

そして、「ブルーバード」を1959年に、「セドリック」を翌年に発売し、市場の人気を独占。
急速に日本のモータリゼーションを発展させた。1966年には、大衆車「サニー」を投入することで日本にもマイカー時代が到来。1966年、「プリンス自動車工業株式会社」と合併をはたし、「スカイライン」、「グロリア」などのちに名車となるクルマが開発されていくことになる。

 

なお、『日産ヘリテージコレクション』では、これまで100年近くにわたり日産が生み出してきた、貴重なクルマたち300台を保管。
その歴史、技術力、デザイン性を知ることができる見学プログラムを実施中だ。

日産ヘリテージコレクション・見学プログラム
●実施日:カレンダーにて確認
●見学時間:AM10:00〜PM12:00  40名様まで
      PM14:00〜PM16:00  40名様まで
●見学対象:中学生以下は保護者の引率が必要
●見学テーマ:日産の80年の歴史/日産の技術の歴史/日産のデザインの歴史
●見学内容:ビデオ上映・説明約20分/ガイド形式での記念庫見学約25分/自由時間45分/アンケート記入5分
●申し込み:下記アドレスの応募フォームより受付。先着順。
※見学、見学予約に関して注意事項があるので、詳細は日産ヘリテージコレクションのホームページでご確認ください。
日産ヘリテージコレクション
問い合わせ:日産自動車株式会社 座間事業所 座間統括課 TEL046-298-4355
受付時間:月〜金 AM10:00〜PM16:00(PM12:30〜PM13:30を除く)