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「SUBARU」の歴史を支えた『レガシィ』をクローズアップ&特別仕様『ブリッツェン』

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<我ら好き好きレガシィ団(特別仕様車編)>

稀代の名機  BLITZEN[ブリッツェン]

まさに機能美という言葉がふさわしいブリッツェン。ポルシェデザインが描いたフォルムは、発売から十数年が経過した今もなお色褪せない。このブリッツェンに触れる幸せをマリオ高野がリポート!

スバル、レガシィBE、レガシィBH、レガシィBL、レガシィBP、ランカスター、ブリッツェン、ポルシェデザイン

サスペンションに変更点はないが前期型BEレガシィならではの重厚感はプレミアムセダンに相応しい味付けだと再確認できた。

 

レガシィ B4ブリッツェン[2000年モデル]

★主要諸元

全長×全幅×全高 (㎜) 4630×1695×1410※参考値
ホイールベース (㎜) 2650
車両重量 (㎏) 1480(AT車)・1450(MT車)※参考値
乗車定員 (名) 5
エンジン 2ℓ水平対向4ターボ
エンジン型式 EJ20
総排気量 (㏄) 1994
最高出力〔ネット〕 (kW[ps]/rpm) 191[260]/6000※4速AT車
最大トルク〔ネット〕 (N・m[㎏-m]/rpm) 319[32.5]/5000※4速AT車
最高出力〔ネット〕 (kW[ps]/rpm) 206[280]/6500※5速MT車
最大トルク〔ネット〕 (N・m[㎏-m]/rpm) 343[35.0]/5000※5速MT車

 

今もなお乗り手を悶絶させる
プレミアム感に嗚咽が漏れた!

歴代レガシィの特別仕様車で最大の成功作といえるブリッツェン。2000年発売の3代目のB型から初めて設定され、人気を博してシリーズ化されたが、今回はその初代モデルと、D型に設定された『ブリッツェン22002』の2台を取材できた。
ブリッツェン、そして同時期に登場したインプレッサのタイプユーロのエアロパーツがポルシェデザイン社との共同開発であることは広く知られている。ポルシェといえば当時のスバルは積極的にポルシェとの関係を深めており、(ちなみに当時のポルシェデザインはポルシェとは無関係。今は子会社)3代目BEレガシィが登場した1998年にはポルシェ車の販売やアフターサービスを全国数カ所のスバル特約店で開始。
「ともに水平対向エンジンを扱うメーカーとして技術的な協力への発展につながることを期待している」と発表するなど、親密化をはかっていた。

LEGACY × PORSCHE DESIGN
ホイールのセンターキャップが泣ける!

フロント&リアバンパー、フロントグリル、リアスポイラー(ハイマウントストップランプ内蔵)、17インチアルミホイール、エンブレムが専用品。エンブレムの接着剤は劣化していたが塗装の輝きは健在。「DESIGN BY F.A.PORSCHE」と「SUBARU」の文字が刻まれたホイールのセンターキャップが当時の両者の関係を今に伝える。飛び出したマフラーも純正品だ。

ポルシェとの親密化の狙いのひとつにレガシィのプレミアム化が挙げられる。それは3代目レガシィの開発主査からSTIの社長を務めた桂田 勝さんの悲願でもあった。そんな時代に生まれた初代ブリッツェンは、今の基準で評価しても”まさにプレミアム!”と叫びたくなるクオリティを備えている。
ブリッツェンの象徴的なエアロパーツを際立たせるプレミアムレッドはプラス3万円の特別な塗装で、17年経ってもなお鮮やかだ。
乗り味は、基本的にはやや重めの重量を良い方向に活かしたどっしりとした雰囲気で、当時のインプレッサやフォレスターにはない風格を感じさせる。それでいて、アルミボンネットやMT車に備わるフロントのヘリカルLSDのおかげか、タイトコーナーでの鼻先の入りは軽快だ。

スバル、レガシィBE、レガシィBH、レガシィBL、レガシィBP、ランカスター、ブリッツェン、ポルシェデザイン

エンジンの仕様に特別なものはない。年式的に冷却系統の消耗品が気になるが、現状では不安を感じさせない。

MTだとネガとして感じやすくなるトルクの谷間も、いかにもシーケンシャルツインターボらしくて好ましい。今なら味として積極的に谷間をまさぐりたくなるというものだ。
味わいでいうと、D型ベースの2002モデルはまさに圧巻! チタン調パネルなどで内装の質感は別物に引き上げられているし、足さばきも2ランクは上のモデルに感じられるほどしなやかだ。社長の運転での同乗試乗中、誇張抜きでひたすら悶絶させられた。
2002年当時も新宿スバルビルで嗚咽を漏らすほど感激したが、やはり3代目後期型MT車の完成度は凄まじく高い!

オプションのレザーパッケージ装着車。本革トリムやコンソール蓋ステッチにもレザーが奢られる。運転席側のシートは乗降時の磨耗が目立っていたがシートはしっかりしている。

マリオ高野至福の瞬間!

スバル、レガシィBE、レガシィBH、レガシィBL、レガシィBP、ランカスター、ブリッツェン、ポルシェデザイン

中津スバル・代田社長との同乗走行体験は至福を超え、ただただ悶絶モノするばかりのひとときであった。

 

レガシィツーリングワゴンブリッツェン[2002年モデル]スバル、レガシィBE、レガシィBH、レガシィBL、レガシィBP、ランカスター、ブリッツェン、ポルシェデザイン

★主要諸元

全長×全幅×全高 (㎜) 4705×1695×1485 ※参考値
ホイールベース (㎜) 2650
車両重量 (㎏) 1550(AT車)・1530(MT車) ※参考値
乗車定員 (名) 5
エンジン 2ℓ水平対向4ターボ
エンジン型式 EJ20
総排気量 (㏄) 1994
最高出力〔ネット〕 (kW[ps]/rpm) 191[260]/6000※4速AT車
最大トルク〔ネット〕 (N・m[㎏-m]/rpm) 319[32.5]/5000※4速AT車
最高出力〔ネット〕 (kW[ps]/rpm) 206[280]/6500※5速MT車
最大トルク〔ネット〕 (N・m[㎏-m]/rpm) 343[35.0]/5000※5速MT車

スバル、レガシィBE、レガシィBH、レガシィBL、レガシィBP、ランカスター、ブリッツェン、ポルシェデザイン

LEGACY × PORSCHE DESIGN
ワゴンのルーフスポイラーやガーニッシュは専用品

ブリッツェンとしては3代目にあたる2002年モデルはデザインを一新。フロントバンパー、フロントグリル、リアバンパー、サイドスカート、ルーフスポイラーなどが専用品。シルバーグレー色ヘッドランプベゼルも加飾される。初代はセダンB4のみだったので、ツーリングワゴンとしてのブリッツェンは2代目にあたる。ツーリングワゴン、B4あわせて1500台の限定販売。

スバル、レガシィBE、レガシィBH、レガシィBL、レガシィBP、ランカスター、ブリッツェン、ポルシェデザイン

後期型は「3Keys Legacy」と呼ばれ大幅な改良が加えられた。EJ20に変更点はないが2.5ℓや6気筒などエンジンラインアップの拡大がはかられた時期にあたる。

内装はベース車のアプライド違いによる質感の底上げ度合いが非常に大きい。マッキントッシュオーディオは全車標準装備となる。

[リポート:マリオ高野/井元貴幸]
[編集:SUBARUマガジン]
[協力:中津スバル販売 TEL0573-78-0055]
http://www.takenet.or.jp/~subaru/

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