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1JZと2JZ、トヨタの名機をドッキングして新たなエンジンを組み上げる

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モアパワー&トルクを追求できる
JZXオーナー注目のエンジンスワップ「1.5JZ」とは

 

エンジンチューニングにおいて、たとえばターボ車なら、ブーストアップ、タービン交換とステップアップし、さらにパワーアップを狙うならエンジン本体へ手を入れることになる。ハイカムや強化ピストンの組み込み、ボアアップによる排気量変更など、そのメニューは豊富にあるだろう。
それに対し、クルマの心臓となるエンジン自体を載せ替えるチューニングは、いわば究極のメニュー。コストが掛かってしまうように感じるが、車種やエンジン種類によっては、ボアアップキットを使うよりも簡単に、低コストでポテンシャルアップできる場合もある。
その好例といえるのが、マークII、クレスタ、チェイサーなどに搭載する”1JZ”エンジンを、80スープラやアリスト用のターボエンジンである”2JZ”に丸ごと載せ替えるエンジンスワップだ。
エンジンスワップ、1JZ-GTE 、2JZ-GTE、1.5JZただ、エンジン全体の載せ替えは、ハーネスなど配線の加工が必要なことと、中古エンジンの場合、ベースの状態が不明なので、オーバーホールを前提に考えなければいけない。
さらに”1JZ”の場合はエンジン丸ごとではなく、2JZの腰下パーツ(シリンダーブロック、クランク、コンロッド、ピストン)を、1JZのシリンダーヘッドと組み合わせる『1.5JZ化』という独自の方法もある。ボアピッチ、ピストン径ともに1JZと2JZは同じなので、両者の「合体」が可能なのだ。
しかも新品パーツや強化パーツを使って組めることと、これまで使っていた1JZのシリンダーヘッドならば、エンジンハーネスだけでなく、タービンやエキマニなどのチューニングがすべて生かせるというのが、『1.5JZ化』の大きなメリットになる。

1JZ-GTEと2JZ-GTEのブロックを比べると、その高さの違いが一目瞭然(高いほうが2JZエンジン)。2JZエンジンにはNAとターボがあり、載せ替えなら当然ターボ仕様だが、腰下を使うならNAエンジンのパーツも使える。
また、パーツであれば純正新品やアフターパーツの強化品(とくにピストンとコンロッド)を組み合わせることもできる。JZ系エンジンには純正オーバーサイズピストンの設定がないので、シリンダーボーリングを行なう場合はアフターパーツのピストンが必要になる。

 

1.5JZは「1JZヘッド+2JZ腰下」によってできあがる。フルタービンとの組み合わせで600psオーバーが狙える。1JZヘッドは90系、100系、110系のどれでもOK。2JZの腰下は、スープラ/アリスト用のターボのほか、スープラ、マークII、クラウンなどに搭載されたNA仕様でも組み合わせ可能だ。100系以降の1JZヘッドがベースで、VVT-iを生かす際には油圧配管を追加することで、2JZのブロックの違いを問わず、組み合わせることができる。ただし、1.5JZ化ではエンジンの全高が高くなるので、吸気配管(エアクリーナー、インタークーラーの配管)やフロントパイプの配置変更がマストだ。

1JZと2JZでは、当然コンロッドのサイズも異なる。1.5JZ化では、2JZ用のパーツは「シリンダーブロック/クランクシャフト/コンロッド/ピストン」が必要(同じボア径でも1JZのピストンはピンハイトなどが異なる)。また、NA用のパーツを使う際にはターボ用(低圧縮)ピストンが必要になる(圧縮比調整はガスケットで行なう)。
そこで、クランクとシリンダーブロックに純正部品を使い、ピストンとコンロッドを強化品にするという1.5JZが定番になっているというわけなのだ。

 

[リポート:ストリートヒーローシリーズ編集部]

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