進化を繰り返し、我流を貫きつつイベントを意識
自己満スタイルが大前提。だが、その先に見据えるのは、イベントに訪れるギャラリーの熱い視線。入賞や雑誌掲載を目標に、中山/クラウンはこれからも進化し続ける。

中山クンが仕様変更を繰り返す理由……それはイベントでの入賞だ。あくまでも自己満を貫く彼だが、その先にあるのはギャラリーの視線である。
「常に同じ仕様だと飽きられてしまうので、それを避けるためにリメイクを重ねています。もちろん、自分の好きなようにカッコ良いクルマを作るというのが大前提ですけどね」。
雑誌に掲載されることも仕様変更のモチベーションになっている。25歳という若さにして、チェイサーやプリウスなど5台の車歴を誇り、その全てに手を加えているが、イベントエントリーはこのクラウンが初めて。もちろん、雑誌掲載もだ。
- エイムゲインの純VIPとも迷ったが、フォグを生かすためにハーフエアロを選択。
- 全体の統一感を高めるため、今後、リアのメッシュもブラックに塗装する予定。
「去年のユニオンで初めて雑誌に載りました。取材を受けるとは思ってなかったので、本当に驚きましたね。観賞用と保存用の2冊買いました(笑)」。
イベント会場でひときわ目を引くボディカラーは、全塗装した当時、発売したての50プリウス純正エモーショナルレッド。紫やガンメタも候補として挙がったが、イベントなどで目立てるのは赤だった。

足まわりは実用性を重視してユニバーサルエアーのハイブリッドエアサス。フェンダーは「出しすぎず、でも分かるように」出幅はフロント5.5センチ、リア6.5センチにセッティング。
「マツダ純正のソウルレッドで全塗したかったんですが、塗っているクルマが多いので、似ている色を探してたらこの色にたどり着きました」。
そんな中山/クラウンの最新仕様は、ブラパルで統一したエアロ。「派手すぎずシンプルすぎないリアの意匠が気に入りました。先に入れていたツインフォグは生かしたかったのでハーフを選びました」。
ギャラリーの視線を一気に釘付けにし、細部の作り込みで魅せる。それが彼のやり方なのだ。
- 自然な仕上がりで気付きにくいが、Jユニットのダブルフォグを奢るため、開口部は微加工している。
- ライトは「2連のプロ眼が気に入った」210マジェスタ用を移植。イカリングとファイバー加工で目力アップ。
- リアはバンパーと一体化してフルバン風の装い。左右2本出しのカッターが収まるように加工している。
- アルミはSSRのMS1。「程良く粗めのメッシュ」が、黄色に塗ったブレーキが足元をよりオシャレに彩る。
- 給油口の蓋には、ネットで見つけたトヨタステッカーを貼る。サイドビューのアイキャッチに効果を発揮。
- フロントとリア同様、サイドステップもブラックパールで統一。「前後にあるダクトがお気に入りです」。
- テールは210ロイヤル用を移植。「ファイバーテールちっくな光り方」でリアの注目度が格段にアップ。
- 純正OPのTRDウイングでさり気なくレーシーな雰囲気をプラス。バランスを考えて程良い大きさで。
SPECIFICATION
210CROWN
□フロント:ブラックパールコンプリート
□サイド:ブラックパールコンプリート
□リア:ブラックパールコンプリート
□ウイング:TRD
□フェンダー:オーバーフェンダー(F)5.5cm(R)6.5cm
□ボディカラー:プリウス純正エモーショナルレッド
□ホイール:SSRプロフェッサーMS1
□ホイールサイズ:19inch(F)9.5J-3(R)11J-19
□足まわり:ユニバーサルエアーハイブリッドエアサスOther SPEC
●ヘッドライト:210マジェスタ用 ●フォグランプ:Jユニット ●テールランプ:210ロイヤル用 ●タイヤ:ヨコハマ(F)225/35-19(R)245/35-19 ●アーム:ブレーン ●キャンバー角:(F)8度(R)12度 ●マフラー:ワンオフ ●室内オーディオ:フォーカルスピーカー ●トランクオーディオ:アンプ+サブウーハーOWNER:中山 明紀サン
車歴はチェイサー→プリウス→クラウン→GT-R→クラウン。VIPに乗っていて苦労するのは「普段はなかなか乗れないこと」。
[リポート:VIPスタイル編集部]




































































