【1959年型 キャデラック・クーペ・ドヴィル】
さきほどの1953年型ドヴィルと比較すると、そのデザインの進化と流行モードの変化が良くわかる。フラットなボンネットと最大となったテールフィンのコンビネーション。
【1955年型 シボレー・ベルエア・ポストセダン】
1955年にフルモデルチェンジしたシボレーは、上級ブランドのキャデラックを思わせるカラーやトリムで上級イメージを強くアピール。ベルエアは最上級グレードであり、その下には210と150があった。
“ポストセダン”というのは2ドアセダンを意味するアメリカ固有のクルマ用語であり、ポストとはセンターピラーを指す。足周りなどに最新のカスタムが施された一台。
【1957年型 シボレー・ベルエア・ポストセダン】
1955年型と比較して、1957年型はそのフロント周りのデザインが大幅に豪華なものとなっていた。この時代のアメリカ車は毎年の様にデザインを変更するマイナーチェンジを実施していたこともあり識別は容易。
この個体も足回りが最新のパーツでモディファイされている。
【1955年型シボレー・ベルエア・2ドアハードトップ】
先に紹介した同じ1955年型のベルエアに対して、こちらは2ドアハードトップ。足回りのモディファイは当時のカスタムを思わせるものとなっている。オリジナル度の高さを重視した一台。
【1955年型キャデラック・セダン・ド・ヴィル】
世の中にプレステージカーとされるモデルは多いが、ピンクのボディカラーが似合うのはこのキャデラックとサンダーバードのぺネロープ号くらいである。
先に紹介した1953年型と1959年型の狭間というべきデザインのディテールが良く分かる。
【1957年型マーキュリー・モントレー・ポストセダン】
マーキュリーはフォードの上級ブランドであり、同年のフェアレーンなどとはシャシーコンポーネンツを共用していたが、デザインやトリムなどに少しだけ手間が掛っていたのが特徴である。
このポストセダンも非常に珍しい1台。