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平成はクルマ戦国時代だった!? 時代の寵児と言われた勝ちクルマ5選

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TEXT: 手束 毅  PHOTO: Auto Messe Web編集部

ミニバンブームからエコ技術まで

 長きに亘った平成もピリオドを打とうとしています。そんな平成でいまに続くムーブメントや一時代を築いたクルマなど、大きな影響を与えた国産車を振り返れば、平成の時代の流れが分かってきます。それでは取り上げましょう、平成お別れの前に。

 

【スバル・レガシィ】

 スバルを代表するレガシィが誕生したのは平成元年。10万km耐久走行における走行平均速度の国際記録を樹立するなど、走行性能をウリにしてデビューしましたが、大きな人気を集めたのはセダンではなくツーリングワゴンでした。

 

 とくに、水平対向2リッターにターボを組み合わせたEJ20(G)エンジンを搭載する「GT」が大ヒット。ラゲッジスペースが仕事に使われる実用車的なワゴンのイメージを覆し、国産車になかった”スポーツワゴン”というジャンルを構築したレガシィは、まさに平成の革命クルマと言えるでしょう。

 そして、あまり注目を集めなかったステーションワゴンのブームを巻き起こしていくのでした。

 

【ホンダ・オデッセイ】

 アメリカ生まれのミニバンを国内で浸透させたクルマと言えば、1994年にデビューした初代オデッセイになるでしょう。アコードをベースに、3列シート化。前席から後席へウォークスルーを可能にするなど、ミニバンを求めるユーザーが望むユーティリティが備わっていました。

 さらにV6エンジンを搭載するラグジュアリー仕様の追加など、オデッセイは市場で大きな人気を集めることになります。おどろおどろしくも家族を大切にする魔女家族、アダムス・ファミリーのCMでオデッセイによる家族愛が平成のファミリーへ浸透。家族のためのクルマは、昭和のセダンからミニバンに変わっていくのでした。

 立体駐車場に入ることができるよう低全高化した3代目(2003年)もヒット。近年は、両側スライドドアのハイルーフミニバンに押されがちですが、オデッセイは確実に一時代を築いた平成ミニバンの代表格といえるでしょう。

 

【スズキ・ワゴンR】

 新車販売台数を自販連(日本自動車販売協会連合会)のデータをみても、車名別新車販売台数ランキング上位を占めるほどとなった軽自動車。走行性能があがり先進安全装備を備えるなど、実用性に不足を感じなくなったことが軽自動車人気を支えているのは確かです。

 なかでも平成になって軽自動車がとくに大きくなったと感じさせるのは、広い室内空間を備えるようになったからではないでしょうか。

 その流れを作ったのが、まさしく1993年に登場したスズキの初代ワゴンRでしょう。いまどきの軽ハイトワゴンに比べるとそうでもないのですが、1600mmを超える高い全高は、それまでの軽自動車にはなかった広い室内空間を実現。その後の軽自動車に大きな影響を与えました。恐るべし平成の軽、まさに常識を覆した革命的先駆車と言えるでしょう。

 

【トヨタ・プリウス】

 いまやエコカーといえばだれもが連想するほど定着した「ハイブリッドカー」。ここまでハイブリッド車が浸透したのは、1997年に登場した初代プリウスの存在なしでは語れません。

 量産ハイブリッド車として世界で初めて登場した初代プリウスは、「THSII」と呼ばれる独自のハイブリッドシステムを搭載し28.0km/L(10・15モード)といままでにない低燃費を実現。エコカーの常識を打ち破ったハイブリッドカーは、令和以降の歴史にも名を残すクルマといえるでしょう。

 エコカーというクルマの価値観を変えたのもプリウスですが、トヨタは、今年の4月にハイブリッド技術の特許(2万3740件)を無償で提供すると発表。まさしく平成ノーベル賞カーかもしれません。

 

【トヨタ・ハリアー】

 ポルシェを皮切りに、ランボルギーニがラインナップし、アストンマーティンやフェラーリが市場に投入を予定しているクロスオーバーSUV。名高いスポーツカーメーカーがクロスオーバーSUVを導入した平成末期でしたが、日本市場で1997年にデビューした初代ハリアーの成功が、市場に大きな影響を与えたと思われます。

 カムリをベースにSUV化したハリアーは、クロスオーバーSUVにラグジュアリー感を備えさせて大ヒット。レクサスブランドとして世界中でも高い人気を集めました。「黒船来航」から140余年後、世界に乗り込んでいった高級レクサスブランド。この高級ブランド戦略が現在まで続くのもハリアーの第一歩があった影響は強いでしょう。高級クロスオーバーSUVのパイオニアとして忘れてはならない一台です。

 さて令和には、どんなクルマが現れるやら、でございます。

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