クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • OUTDOOR
  • 車中泊をするならラゲッジスペースがポイントの理由
OUTDOOR
share:

車中泊をするならラゲッジスペースがポイントの理由

投稿日:

TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: ホンダ/Auto Messe Web編集部

ベッド化できるかが重要なポイント

 車中泊しやすいクルマというと、すぐにMクラス以上のミニバンを想像してしまいがち。が、実は、そうでもない。ミニバンの2・3列目席をフラットにしてベッド化するのも手だが、快適に座り、ホールド性も考慮したシートの形状上、かなり凸凹になるのが普通だ。それでも横になれればいいというならOK。

 しかし、できればマットを敷いてでも、フルフラットで就寝(仮眠)したいなら、意外や意外、ミニバンでも2・3列目席を床方向にフラットに格納、ステーションワゴンの後席をフラットに前倒しできるクルマのほうが、ベッドとしての快適度は上だったりする。実際、ボクも愛車のコンパクトステーションワゴンを“災害時用”として車中泊できるようにしているが、大人2人でしっかり横になれるのだ。

 まずは、ミニバンについて説明しよう。クッション性のいいシートの上で寝ようとすると、凸凹することはすでに説明済みだが、例えばVWトゥーランのように、2・3列目席をシートバックごと前倒しすると、なんと全長約1940mm、幅約1030~1310mm、最低天井高約890mmものフルフラットベッドスペースが出現。

 もちろんシートクッション側ではないので、使わないときは丸められるクッションシートと枕は必要だが、寝心地は抜群。ラゲッジスペースには床下収納もあるから、小物の収納にも困らない。

 ステーションワゴンの場合、国産車だと今では主にホンダ・シャトルやトヨタ・カローラフィールダー、スバル・レヴォーグといったコンパクトモデルに限られるが、それでも寝れないことはない。マイナーチェンジしたばかりのホンダ・シャトルを例に挙げれば、センタータンクレイアウトの恩恵で後席はダイブダウンアレンジで低く沈み込ませるように格納でき、その際のほぼフラットな最大フロア長は約1770mm、幅約970~1500mmになる。

 では、身長177cm以上の人は真っすぐ足を伸ばして寝れないかといえば、寝られます。メーカーデータによるラゲッジの最大長1840mm(基準値の前席シートバック背後までの距離)はともかく、後席のヘッドレストを逆向きに付けて伸ばし、枕として活用することで、実質ベッド長はヘッドレスト分の長さと合わせ、約1850mmにもなるからだ。

 ワゴンでも、VWパサートヴァリアントのような大型車になれば、ベッド長はさらに拡大。後席を格納すると、やや角度はつくものの(逆流性食道炎対策になるらしい)、フロア最小幅約995mm、フロア長1750mm、前席シートバック背後まで2030mmものスペースが出現。6:4分割の6側のみアレンジしても、ベッド幅は約705mmあるから、スリムな大人なら就寝可能。

 また、コンパクトミニバン、大容量ワゴンでも、アクセサリーカタログに「車中泊アイテム」が勢ぞろいしているクルマは、なるほど、車中泊しやすいアレンジ性、車内空間を備えているから要チェック。特に就寝用のマットレスはジャストサイズでそろえているから使い勝手がいい。

 アクセサリーカタログに「車中泊アイテム」が勢ぞろいしているクルマ一例としては、コンパクトミニバンを2列シート仕様にして大容量ワゴン化した最大ベッド長約1620mm(最大荷室長2065mm)のトヨタ・シエンタ FUNBASE、おやすみモード時で最大ベッド長約1890mmのホンダ・フリード+がある。実際、車中泊用のアクセサリーが充実し、アレンジできるのだから楽しい。これらの大容量ワゴンは室内高の高さも魅力で、狭さを感じにくいのも本当だ。

12

 

 

 

 

 

 

ranking

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

 

 

 

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

ranking

AMW SPECIAL CONTENTS