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ガードレール1枚が約4万円! サーキットで壊すと意外と高いモノとは

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

損傷させると実費の請求が来る

 サーキットにはグラベルゾーンやエスケープゾーンがそれなりに確保されている。かりにスピンやコースアウトをしたとしても、そうそう壁にぶつかることはない。しかし、万が一、コースのガードレールやクラッシュパッド、タイヤバリアなどに当たって損傷させると実費の請求が来るので要注意したい。しかも、その値段は意外と高い。

 例えば鈴鹿サーキットの場合、

・ガードレール 交換 1枚 3万900円

・ガードレール支柱 交換 1本 3万400円

・タイヤバリア 交換 1組 4万5500円

・タイヤバリア 補修 1組 6200円

・ウレタンバリア Aタイプ 1個 16万3000円

・ウレタンバリアカバー Aタイプ 1個 4万8400円

といった具合。

 他にも、コースに備え付けの消火器を使うと1本2万1600円で、コース上にオイルをこぼしてしまったときは、オイル消化剤(作業料込)は、1袋5200円となっている。また、FIA公認のセーフティバリアはとっても高価で、TECPROバリア(R1グレー)の 交換は1組15万円だ。

 しかも多くのサーキットは、CM撮影や媒体の撮影、レースの中継など、各種の撮影時事業も絡んでくるので、これぐらいの傷、これぐらいの凹みなら安全上は問題なく、そのまま使い続けられるのでは? と思えるような軽度の損傷でも、背景として支障がある場合も出てくるため、遠慮なく請求が来るのでドキドキだ。

 ただ、富士スピードウェイのようにサーキットのスポーツ会員が、サーキット主催のスポーツ走行枠で走った場合は、1事故につき上限が1万300円までが会員の負担で、それ以上はサーキットが負担してくれる「施栓破損保証制度」が用意されているところもある。

 とはいえ、その「施設破損保証制度」は、サーキット主催の行事限定で、走行会主催者などがコースを貸し切って行う走行会には適用されず、実費請求が来るので気をつけてほしい。公式レースの場合は、こういう請求は来ない。

 サーキットでクラッシュすると愛車は壊れるし、身体だって傷む。帰りの足は心配だし、心が凹みダメージだらけになってしまうが、そこに追い打ちをかけるようにサーキットから請求が来たら……。

 サーキットは比較的安全にクルマと自分の限界にチャレンジできるところだが、限界を超えるとタダでは済まなくなるので、くれぐれも無理をしないで、段階的にステップアップ、スキルアップして、スポーツ走行を楽しもう。

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  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
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