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自動車の「逆走」は高齢ドライバーだけではない! 誰もが間違えやすいポイント3つ

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TEXT: まるも亜希子  PHOTO: Auto Messe Web編集部

大きな中央分離帯のある道路は要注意

 続いて一般道では、片側2〜3車線ある大きな幹線道路で、中央分離帯に背の高い植木が並んでいるポイント。交差点を曲がって、その幹線道路に入る時が最も要注意だ。たまたまクルマの通りがなく歩行者もいなかったり、夜間で見通しが悪い場合などには、中央分離帯の向こうに反対車線があるとわからずに、手前で右折してしまう可能性がある。それこそが逆走だ。道路の向こうに立ち並ぶ植木があったら、そこが歩道なのか中央分離帯なのか、進入禁止の標識や路面に書かれている矢印、制限スピードの表示から正しく判別することが大切だ。

 さらに、真ん中に川が流れているような道も要注意。川を挟んで対面通行になっていることがあるのだが、これも交差する道路側から見ると、道の構造を認識できずに右折してしまうと逆走という間違いを起こしやすい。交通量が多い場所であれば、一方通行または進入禁止の標識があるはずだが、中にはいっさい標識のない場所もあるので、夜間やほかのクルマがいない時にはよく確認してから曲がりたい。

オーバーパスの側道への逆走

 そしてもうひとつ、幹線道路のオーバーパスの下の道を右折する場合も、間違えて逆走してしまいがちだ。信号のある交差点で、停止線がオーバーパスの真下にある場合は、あまり間違えることはないだろう。問題はオーバーパスの下に入る手前に停止線がある場合だ。そこで右折してしまうと、本来はオーバーパスから降りてきて一般道に合流するはずの道を逆走してしまうことになる。こちらも他の走行車がいない時間帯に間違えやすいが、進入禁止の標識があるはずなので、注意深く確認したいところだ。

 このように逆走は、認知症の疑いのある高齢者でなくても、引き起こすリスクというのは身近なところに潜んでいる。逆走は事故につながる可能性が極めて高く、高速道路で言えば、逆走が原因ではない場合に比べて死傷事故になる確率が約5倍、死亡事故になる確率は40倍にもなってしまう。なんの罪もない人を巻き込まないためにも、今一度、一人ひとりのドライバーが注意することが必要だ。

 万一、逆走してしまった場合には、ハザードランプを点灯して安全な場所に停止し、乗員は車外に避難するようにと、高速道路会社は呼びかけている。

 逆走車から見ると流れの遅い左車線を走っているつもりのところは、速いクルマが走ってくる追い越し車線。なので自分から見ていちばん右にあたる路肩に速やかに避難し、正面衝突などの二次被害を防止するように努めていただきたい。

 また、路肩にクルマを停めたあと、乗員はガードレール/ガードロープなどの外側に避難すること。これは、クルマが故障したときも同じで、車内に乗員が残るのはとても危険。そして110番もしくは非常電話ですみやかに通報するのが最善策といえよう。

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