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自動車レースを支える縁の下の力持ち! サーキットのオフィシャルとはどんな仕事?

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TEXT: Auto Messe Web編集部  PHOTO: Auto Messe Web編集部

モータースポーツの安全と公正を維持

 走行会でサーキットを走行したりレースを観戦していたりすると、コース内外でオレンジ色のツナギを着た人たちを見かけることがあるだろう。彼らは、レースを安全かつ円滑に運営するために欠かせない「(レース)オフィシャル」だ。レースを円滑に運営というが、具体的にはどのような仕事をしているんだろうか。

 コース脇にあるポストという場所で様々なフラッグを振ったり、レスキュー活動を行なったり、タイムやラップ数を管理したり……。レースにおけるオフィシャルの仕事は実に多彩だ。そのため『コース』『救急』『ピット』などなど、セクションは細かく分けられ、分業制ともいうべき組織が作られている。では、各セクションの仕事を大まかに紹介していこう。

 まず『コース』はカーブなどに設置されている各ポストに配置され、走行車両に対してフラッグを提示したり、コース上における違反の監視を行なう。次に『救急』は負傷したドライバーの救出、車両火災の消火や停止車両の回収など、さらに役割が細分化されている。『ピット』はピットロードの制限速度違反やスタート時のフライングを監視したり、レース開始前にはコースインの誘導も。『技術』はレースカーが規則どおりに製作されているかの確認、つまり車検を担当するセクションとなる。多くのレースでは使用できるタイヤの本数が決まっており、それらにマーキングを施すのも技術の仕事だ。

 さらに『計時』は文字どおりリザルトの作成。タイムやラップ数は自動計測されているが、万が一トラブルで計測できなかった場合に備えて、レース中は手動でも記録しなければならない。『事務局』はドライバーやチームとの窓口に当たる部門。参加受付に始まってドライバーズブリーフィング、計測器やリザルトの配布、公式通知の発表とレースに関わる事務作業を担当する。またクラッシュや悪天候でレースが一時中断した際、回転灯を点けてコースインするセーフティカーや、外部から招いた医者を乗せて事故現場に急行するドクターカー、それらのドライバーはコースを熟知した人が選ばれ、多くは当該サーキットでのレース経験者が担当するようだ。

 総人数はレースの規模により異なるが、SUPER GTのようなビッグレースとなれば100人を上まわる。オフィシャルの大半はサーキットの職員じゃなく、普段は別の仕事をしておりレースのたびに各地から集まる。稼働は早朝から場合によっては深夜まで、休憩も少なく責任は大きいと決して楽な仕事じゃない。

 一部はレースが好きでもっと深く関わりたい、という心意気を持ったボランティアに近い存在も多い。なお、オフィシャルもドライバーと同様にJAFの発給する『公認審判員ライセンス』が存在する。ただし、ライセンスがなくともサポート的な仕事から体験することは可能なので、「自分もオフィシャルとして活動したい」と思う人は、公式レースを開催しているサーキットに問い合わせてみよう。

 ドライバーの安全性や公平性を維持するなど、レース運営に欠かせない影の主役ともいえるオフィシャル。レース観戦時、機会があればどんな仕事をしているのかを見てはいかがだろう。

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