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NASCARトラック・シリーズ第15戦 シリーズ唯一の未舗装サーキットでレース

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: Hattori Racing Enterprises

多発するクラッシュに巻き込まれリタイヤ

 元ナスカー・ドライバーである服部茂章氏が立ち上げたNASCAR唯一の日本人オーナー・チームである「Hattori Racing Enterprises(HRE)」は、アメリカでもっとも人気のある自動車レース「NASCAR(ナスカー)」の3大カテゴリーのひとつ、ピックアップトラックを模したレーシングマシンで競われる「2019NASCAR Gander OutdoorsTruck」シリーズ(トラック・シリーズ)に参戦を続けている。

 年間23戦が行われるこのシリーズは、8月1日(木)にオハイオ州ロスバーグのダートオーバル、エルドラ・スピードウェイで第15戦 Eldora Dirt Derbyを迎えた。

 このエルドラはシリーズ唯一の未舗装路面のコースである。舗装コースと違って非常に滑りやすいダートでのレースでは、それを得意とするレギュラードライバー、そしてダートレースを主戦場としているスポット参戦ドライバーが入り乱れて激戦が展開される夏の一戦となる。コースは1周0.533マイル(858m)のショート・オーバル。これを第1ステージ40周、第2ステージ50周、最終ステージ60周の計150周(約120 km)で競い合うこととなる。

 前2戦がマシントラブルでリタイアを喫しているHREの16号車だが、今回はUnited Rentalsのカラーリングに、アソシエートスポンサーである栃木トヨタ自動車と福島トヨタ自動車から2名のサービスエンジニアがNASCARメカニック研修としてチームに帯同。16号車のリアゲートにはその2社のロゴも入る仕様のカラーリングとなった

 決勝前日となる7月31日(水)の午後7時半からスタートしたフリー走行では、16号車をドライブするオースティン・ヒル選手は、ダート路面のセッティングに苦労したものの、2回目の練習走行で、路面が出来上がってくると平均ラップスピードで3番手まで上昇。16号車は順調にセットアップが進んでいた。しかし、走行終了間際に他車のスピンに巻き込まれ、マシンの右フロントに大きなダメージを負ってしまう。

 マシンはメカニックの懸命な修復作業によって、翌日の予選セッションには間に合ったものの、マシンのバランスは完調ではなく19番手からのスタートとなった。

 そして迎えた8月1日(木)午後9時に決勝レースはスタート。スピンやクラッシュによるイエローコーションが頻発する荒れたレースだが、10列目イン側からスタートしたヒル選手はマシンコントロールに苦戦しながらも、17番手までポジションアップして第1ステージを終了する。

 続く第2ステージでもヒル選手は16番手までポジションを上げる。しかし61周目ターン1の入り口で1台がスピンし数台にヒット。その後方を走行していたヒル選手も次々にスピンするマシンに逃げ場を失い、後方を走行していたマシンからも追突され、かなり激しいダメージを負ってしまう。ヒル選手はピットに戻り、応急処置を施して再びコースに戻ったものの、残念ながら走行が続けることができず、3戦連続のリタイアとなってしまった。

 NASCAR Gander Outdoors Truckシリーズのレギュラーシーズンは、次戦8月10日(土)にミシガン・インターナショナル・スピードウェイで開催され、第16戦 Corrigan Oil 200を残すのみとなった。ブリストル戦から始まるプレイオフ進出枠はすでに獲得しており、16号車は次戦ミシガンからプレイオフを見越して新車を投入する予定だ。

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