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今季で幕を閉じる「ドリフトキングダム」ラストバトルが富士スピードウェイで開催!

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明

プロクラス予選は注目選手が上位に

 そして迎えた22日のプロクラス。この日も前日同様の厳しい寒さであった。事前の予報では、午後から雨、そして夕方からは降雪の可能性もあったのだが、競技が終了するまで雨に邪魔されることなくすべての走行を終えることができた。

 大会審査委員長の土屋圭市氏は、事前のブリーフィングから「これぞ追走! といった走りを見たい」と選手たちに檄を飛ばす。この日を最後に終了するドリフトキングダムのまさにラストレースだけに、この言葉に選手全員が気合に満ちた表情となっていた。

 予選では、前評判通り中村直樹選手(#99 クリスタルHE.VALINO/S15)がピカイチの走りを披露。単走一本目から満点の100点を獲得し、予選をトップで通過した。

 ドリフトキングダムの常連で、「予選番長」の川井謙太郎選手(#109 AUTO-TEC チェイサー/JZX100)は、2本目に驚異のコーナー進入速度161km/hをマークしたものの、審査ポイントでコンマ1点足りず予選2番手。

 益山 航選手(#530 3代目マスビア/S14)が、川井選手に次ぐ3番手で通過した。

 

 さらに4番手には、下位カテゴリーのクラブマンクラスのタイトルを引っ提げてプロクラスに参戦した注目の船橋 竜選手(#64 ガレージミラルダS14 VL/S14)が入る。審査員から「美しいドリフト」との評価を受けた実力者だけに、今回が最後の大会というのは惜しい限りだ。

 

ランキング争いは川井選手が制す

 決勝に向けての追走トーナメントは、当初の予定よりも若干早め午後1時40分にスタートした。この追走では1回戦から2台ものマシントラブルが出てくるなど波乱もあったが、ベスト4に進出できたのは、やはり予選で上位を占めたトップ4台。

 予選トップの中村選手は、ベスト8で当たった田所選手との接触により、フロントバンパーを取り外したままでの参戦。手負いの状態のはずだったが、それでもしっかりと船橋選手を下して決勝へコマを進めている。

 

 決勝を競うもう1台を決める追走は、ランキング1位と2位の益山・川井の両選手が一騎打ち。タイトルは、追走の1回戦終了時点ですでに川井選手に確定しているが、「川井選手に負けずにシーズンを終える」という目標をもって向かった益山選手が大健闘!

 スピードで勝る川井選手に負けない走りを披露し、意地をみせる。結局、決勝は中村・益山の両選手が対決。ちなみに、船橋・川井の両選手による3位決定戦は、船橋選手がこれを制した。

 

最後のプロクラスは実力者の中村選手が優勝!

 泣いても笑っても終わりというドリフトキングダム最後の追走は、実力者の中村選手に、益山選手が喰らいつき大接戦。決着がつかずサドンデスに持ち込んだものの、やはり中村選手の技術は一枚上手。ラストゲームを制したのは、中村直樹選手(#99 クリスタルHE.VALINO/S15)であった。

 ドリフトマッスルから数えて9年間に渡り続けられてきたドリフトキングダムは、この大会をもって終了となった。気になるのが、これまでドリフトキングダムで育ってきた選手たちの2020年シーズンの動向。

 国内最高峰のドリフト競技D1や、その下位カテゴリーのD1ライツへの転向する選手もいれば、アメリカで開催されているフォーミュラDへ挑戦する選手など様々。中には、一旦ドリフト競技から身を引く選手もいることはとても残念だ。

 いずれにしろ、各選手の今後の活躍、そしてキングダムで鍛えた技などを、また別のステージで披露してくれることを期待したい。

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