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エスティマ、プリメーラ、ディアマンテなど 2020年に“三十路”を迎えるクルマ9選

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

日産パルサーGTI-R

「ラリーの日産」の復権を目指して開発され、コンパクトなボディに230馬力にチューニングされたインタークーラーターボエンジン+4WDというスペックで登場。力の入ったモデルだったが、いろいろ詰め込んだのが仇になり、かなりのフロントヘビーで『走る』はすごいが、『曲がらない』『止まらない』という残念なクルマとなってしまった。世界ラリー選手権(WRC)も2年で撤退(最高位3位)。

 当時の日産からはR32型スカイラインGT-RやP10型プリメーラのような名車を送り出されていただけに、同じ会社のクルマとは思えない出来栄えだった。

三菱GTO

 三菱が久しぶりに登場させたスポーツカーが「GTO」だった。デザインはイタリアンルックで、張り出しが強く、スポーツカーらしいスタイリングをしているが、セダンのディアマンテがベース。

 280馬力の3リッターV6ターボを横置きに積んだ4WDで、高トルクエンジン故に速かったが、車重が1.7トンもあり、ショートホイールベースにフロントヘビーと、ディメンション的にはスポーツカーらしいクルマではなかった……。

トヨタ・セラ

 国産車ではじめてガルウイングドア(正式にはバタフライドア)を備えた3ドアクーペ。ベースは車スターレット(P70型)で、スポーツカーではなく、雰囲気を楽しむのが目的のクルマだった。1.5リッタークラスで、安価なファッション重視のクルマというのは、いかにもバブル期の発想で面白かったが、いかんせんそのデザインが中途半端だったというのは致命的。

 国産市販車初のガルウイング車が、これだけカッコ悪かったというのは、トヨタの大罪としてノートしておきたい。

ユーノス・コスモ

 V12気筒エンジンよりもスムーズといわれた、唯一無二の3ローターエンジン“20B”を搭載したスペシャリティカー。

「コスモ」というネーミング通り、まさしく宇宙や宇宙船をイメージさせる個性の強いスタイリングで、けっこう暴力的な加速性能を誇った(FRのAT)。GPSナビを初採用したクルマでもあったが、インパクトがあったのは何といっても燃費。カタログ燃費は、6.1km/l。実燃費は3km/l。ときに1km/l台もマークして、エコからは何光年も離れた存在だった!

ホンダ・レジェンド

 二代目レジェンドも1990年の登場。ホンダらしいFFの高級車で、四輪ダブルウィッシュボーンの凝ったサスペンションを採用。ホイールベースを長くとり、フロントミッドシップにしたことでハンドリングはなかなかのレベル。エンジンもV6で、いい仕上がりだったが、高級車としての魅力は……。

三菱ディアマンテ

1990~1991年のカーオブザイヤーの受賞車。何でこんなクルマが? と思うのはもっともなことだが、デビュー前年の平成元年の自動車税の改正で、3ナンバー車の税負担が軽減されたことにいち早く対応。

 全幅1775mmのボディに、2リッターエンジンとほとんど税金が変わらない(年間+5000円)となった2.5リッターエンジンを搭載。BMW風のスタイリングで、サイズにも余裕があってリッチに見え、それでいて比較的安価だったので、大ヒット。

 マルチビジョンや、電子制御サスペンション、4WSなどハイテク満載で、お得感があったのは確かだが、完成度の高いクルマとは言い難かった。

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  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
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