進化する自動車用バッテリー「鉛」「リチウム」「ドライ」その違いと特徴は? (1/2ページ)

進化する自動車用バッテリー「鉛」「リチウム」「ドライ」その違いと特徴は?

電気自動車でも電子制御は12Vバッテリー

 クルマに必要な電気を蓄える「バッテリー」。主にスターターや灯火類などの電装品に電力を供給するのが役割だが、テクノロジーの進化でいろいろなタイプの製品が登場してきている。今回は、エンジン車、ハイブリッド、EV(電気自動車)を問わず搭載される”12Vタイプ”の特徴を紹介しよう。

リサイクル率100%の鉛バッテリー

 まずは昔も今も幅広く使われている「鉛バッテリー」。鉛を主とした合金で電極を使うのでそう呼ばれるが、電池としては150年以上の長い歴史を持ち、様々な分野で使われている。クルマではエンジン車はもちろん、ハイブリッドやEVの12V系電源にも使われている(駆動用と区別するため補機バッテリーと呼ばれることもある)。特徴としては、鉛という安価な金属が使えるので安く造れる上にリサイクルも容易という点があり、自動車リサイクル法が施行されてからはほぼ100%の鉛バッテリーがリサイクルされているそうだ。

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バッテリーには鉛とドライ、リチウムイオンがある画像はこちら

 デメリットは鉛の比重の高さゆえに重たいこと。始動時に大きな電力が必要になる大型ディーゼル車用では20kgを超えることがある。また、一般的なタイプは電解液(希硫酸)で極板を浸しているので垂直に搭載して使うのが基本。横倒しにすると液漏れを起こし、ボディに付着するとは塗装は剥がれ、布などはボロボロ(時間が経ってから)になるので運搬時などは要注意だ。くわえて、充電すると水素ガスを発生するので換気に注意する必要もある。バッテリーには鉛とドライ、リチウムイオンがある画像はこちら

 しかし、トヨタ・プリウスやマツダロードスター、日産R34型スカイラインGT-Rなどで搭載される補機バッテリーでは、「制御弁方式」が使われる。こちらも液入りだが、充電時のガスは基本的には内部で処理する仕組みとなっている(ガスを外に出すパイプがつく)。バッテリーには鉛とドライ、リチウムイオンがある画像はこちら

 

放充電が厳しいアイドルストップ対応バッテリー

 このほかにもエンジン車では、「充電制御」や「アイドリングストップ」に対応した鉛バッテリーが普及。前者の充電制御とは、燃費を良くするために加速時やアイドリングではエンジンで回すオルタネーターの発電を止めて、減速時にたくさん充電する制御に対応したもの。鉛バッテリーは急速充電が苦手だが、充電特性(受け入れ性という)を改良したものだ。バッテリーには鉛とドライ、リチウムイオンがある画像はこちら

 アイドリングストップ用は、エンジン再始動の繰り返しでの負担に対応するため、通常より極板や内部の成分を強化したもので、放電気味で放置される状況(寿命に影響)に強いのも特徴である。