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「形から入る」のが正解! サーキット初心者こそ本格的なレーシングギアを選ぶべき理由

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TEXT: 岡田幸一  PHOTO: Auto Messe Web編集部、SPK、スティーロ

レーシングギアを正しく装備すればタイムも上がる

 まずは、四輪レース用の“ちゃんとしたもの”とはどんなものなのかを説明させてもらったが、耐火炎であることのほかにも、スポーツドライビングに相応しい設計や仕立てになっていることも知っておけば、レーシングギアへの理解がさらに深まるだろう。

 その名のとおりモータースポーツとは、陸上競技やサッカーと同じように“スポーツ”のひとつ。人間工学に基づいて、ハンドルやペダル操作が力まず正確におこなえるように設計されていることも見逃せない。プーマやアディダスといったスポーツブランドがレーシングギアにも参入しているのは納得がいくところ。

 たとえばレーシングスーツはフルバケットシートに座った状態でラクな姿勢になるように縫製されているし、レーシンググローブはステアリングを力を入れずとも握れたり、レーシングシューズは歩くことが前提ではなくペダル操作がしやすいような設計になっているのだ。

 ゆえに、トレーナーや作業グローブ、ランニングシューズでドライビングするよりも、断然にハンドルやペダル操作に優れていて、集中力や体力的な持続性もアップする。サーキットはコンマ何秒の世界。これらが積み重なることで大きな差になることもある。レーシングギアを正しく着用すれば、タイムアップにつながることは何ら不思議ではない。ライバルとの勝負を考えても、レーシングギアが軽視できないポイントはそんなところにもある。

カテゴリ別レーシングギア着用のルール

 レースや競技をカテゴリ別に見た場合の、レーシングギア着用のルールについて整理していこう。上述のとおり、JAFの公式レースが最も厳格に着用が義務付けされていて、レースよりも下のカテゴリーやいわゆる草レースや走行会に行けば行くほど「義務」ではなく「推奨」というルールに徐々に緩和されていくケースが多いようだ。もちろん、どのカテゴリーでもFIA公認のレーシングギアを着用するのが望ましいのは間違いない。

 レースより下のカテゴリーとなるJAF公式の国内ラリーやジムカーナ競技では、必ずしもFIA公認のレーシングギアの着用義務はなく、それらは“推奨”とされ、ヘルメット自体は必ず必要だが、JAFが公認するヘルメット、もしくはJIS規格やSNELL規格などに適合するものと定められている。

 ヘルメットも含めレーシングスーツやグローブ、シューズには、FIA公認ではないが、防炎性(難燃性)素材生地を使用しているものや、カート用などもたくさんラインナップされている。年に数回サーキットに出かけ、たまに草レースや走行会に参加するような頻度であれば、それらを着用するのがいいだろう。

 それから、草レースや走行会レベルでも着用率が上がってきているのが、FHRシステム(頭頸部保護装置)。他車や壁に接触したときなど、激しい(前面)衝突による頭部や首へのダメージを減少してくれる、ヘルメットと同じく並ぶ重要な安全装備のこと。JAFの公式レースではすでにFHRシステムの着用が2017年から義務付けられている。

 FHRシステムはHANS(ハンスとかハンズ)と呼ばれることもあり、HANS社が製造販売していることからの由来。同社の製品を例にとると、5万円前後から入手可能になっている。

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