ご近所しか走らない人でも効果絶大! いま「ドライビングレッスン」が盛況な理由とは

ご近所しか走らない人でも効果絶大! いま「ドライビングレッスン」が盛況な理由とは

いざというときにも役立つ 一般道での交通事故を防ぐにも最適

 ここ数年で参加者が急増しているのが、ミニサーキットやジムカーナ場のような大きな駐車場(広場)を使った、ドライビングレッスン。かつては「子供の頃からの夢だったレーサーになりたい」など、ストイックな方々が受けるものも多かったが、いまはかなり様変わりしてきている。

 では、ここでいうドライビングレッスンとはどんな人が参加していて、具体的にどんなことをするのか、また人気の理由、参加者の実際の声などをまとめていこう。

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サーキットで開催されている「ドライビングレッスン」の内容を紹介画像はこちら

運転技術を上げて、目指せ優良ドライバー

 冒頭にも申し上げたとおり、ドライビングレッスンやドライビングスクールと言えば、レーシングドライバーを養成するといったイメージが強く「一般人とは無縁」などと、思っている人が多いのではないだろうか? もちろん、本格的なレーシングスクールはいまも行われているが、今回注目したいのは、ごくごく普通の人に向けたドライビングレッスン。いうなれば、一般道での安全運転が主たる目的。

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 なかでも、具体的に例を挙げると、チューニングパーツメーカーなどが初心者ユーザーに対してスポーツドライビングの楽しさを味わってもらうために開催したり、カーディーラーが初めてスポーツカーを所有したオーナーに対するアフターフォローの一環で行っているドライビングレッスンなどが非常に人気。サーキットで開催されている「ドライビングレッスン」の内容を紹介画像はこちら

 人気を支えているのは、昨今のスポーツカーブームの影響も大きいだろう。しかし、それ以外でも、一般道での痛ましい交通事故が急増していることに対して、安全運転をこころがけるべく純粋に運転スキルを向上させたいという意識も、ドライビングレッスンの需要を高めているようだ。

参加者の多くはサーキット未経験者

 そういったドライビングレッスンに参加した人の動機の多くは、「高性能なスポーツカーを買ったけど、乗りこなせていないから」「運転に自身がなくて事故するのが心配だから」という声がほとんど。

 そういった背景もあり、運転免許を取得して間もない若者や、親子で参加する人が多いのも特徴。もちろんいままでサーキットを走った経験などもちろんなく、モータースポーツとも無縁の人たちだ。サーキットで開催されている「ドライビングレッスン」の内容を紹介画像はこちら

 そんな人たちにとっては、ドライビングレッスンが開催されることすら情報に乏しい。だけど、いまはSNSの時代。Facebookやツイッターでレッスンのことを知ったという人がいたり、ディーラーからの案内ハガキで知ったなど、主催者側も情報発信につてい努力を惜しんではいない。

 カーディーラーが主催するようなドライビングレッスン(スクールは)参加費用も安く設定されていて、5000円~1万円前後。場所はミニサーキットや大きな駐車場(広場)が使われることがほとんど。また有名なレーシングドライバーがインストラクターとして招かれることも多く、憧れのプロレーサーから直接アドバイスをもらえるのも人気の理由になっている。サーキットで開催されている「ドライビングレッスン」の内容を紹介画像はこちら

 走行レッスンではマイカーを持ち込むわけだが、特別にチューニングされている必要もなく、普段の街乗りと変わらない状態かノーマルでもまったく問題なし。場所はサーキットでも、たいていはヘルメットも不要だし、必要な場合は貸し出しも行われている。サーキットで開催されている「ドライビングレッスン」の内容を紹介画像はこちら

運転のスキルアップは“気づく”ことから

 さて、では実際のレッスンの内容を見ていこう。当日のスケジュールでは、座学、マイカー走行レッスン、講師と同乗走行などがプログラムされている。これをいくつかのグループに別れて、繰り返し練習していく。サーキットで開催されている「ドライビングレッスン」の内容を紹介画像はこちら

 そのどれもが、速く走るためだったりタイムアップを目指すものではなく、クルマを安全に走らせるための基礎を中心に、日常の運転に役立つようなカリキュラムになっている。おそらく説明を聞いただけでは運転に自信がある人にとっては物足らないと思うかもしれないが、基本的な課題を完璧にクリアするのはじつはベテランでも難しい。サーキットで開催されている「ドライビングレッスン」の内容を紹介画像はこちら

 マイカー走行レッスンで必ずプログラムされているのが、ある程度の速度から一気にフルブレーキをかけて、定められた場所に停車させる“急制動”。これはまさしく、一般道での危険回避に大いに役立つレッスン。長い一日のなかでも、これだけはぜひともマスターしたいところ。なぜなら走行中でもパニックになることなく、なるべく短い距離でクルマを停車させることができれば、他車や障害物への接触が未然に防げるからだ。サーキットで開催されている「ドライビングレッスン」の内容を紹介画像はこちら

 急制動レッスンで重要なのは、どれくらいの強さでブレーキペダルを踏み込めば、タイヤがロックしたりABSが作動するのかを知ること。一般道でわざとABSを作動させるようなフルブレーキングは体感できないので、ベテランであってもABSを作動させた効果的なブレーキ操作ができている人は少ないのだ。すなわち、知らないことは、できないということ。これがサーキットや広い場所であれば、安全な状態でレッスンすることが可能になるのだ。サーキットで開催されている「ドライビングレッスン」の内容を紹介画像はこちら

 このように急制動をはじめ、コーナーではどのぐらいのスピードで曲がればスピンするのかなどを、自分のクルマが限界を超えたときにどういう動きになるか、レッスンのなかで試してみるのが最も大事。さらに高い運転技術の習得やスキルアップに重要なのは、なによりも“気づく”ことなのだ。

 スポーツカーの性能を十分に引き出して巧く走りたい人、交通事故防止に貢献したい人、いずれもドライビングレッスンの参加をぜひともオススメしたい。

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