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泥とか岩場が走りたい! なんなら川が渡りたい! 日本じゃ持て余すほど「本物すぎる」クロカン四駆5選

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

3)スズキ・ジムニー・シエラ

 ジムニー一族は、今や手ごろな価格で手に入る国産本格クロカンのほほ唯一の選択肢。軽自動車のジムニーはマニアに超人気で、納期もかなりの期間となっているほど。

 一方、シエラはジムニーにワイドフェンダーやワイドバンパーを装着し、1.5リッターNAエンジンを搭載した、海外でも引く手あまたの本格クロカン。

 ボディサイズは全長3550×全幅1645×全高1730mm。ホイールベース2250mm。ラダーフレームの基本骨格や本格的な悪路走行を可能にするパートタイム4WDといった構造はジムニーとほぼ共通。ヘビーなアウトドアシーン、アクセスにうってつけである。

 アウトドアにおいてジムニーよりシエラが適しているのは、ロングドライブ性能の違いによる。実は荷室の寸法、積載能力はジムニーと変わらないのである。シエラでも荷室の奥行は後席使用時で200mm程度と最小限だから、アウトドアの荷物を積みこむには後席格納での使用が前提となる。

 また、大型クロカンでは気を使うアウトドアシーン、狭い道で大活躍してくれるのも、コンパクトなジムニー一族の魅力。価格は5MTで179.3万円から。4ATで189.2万円からと、軽自動車版のジムニーと大きく変わらない。

4)ジープ・ラングラー

 今、世界で、日本で大注目されている、世界基準の本格オフローダーがラングラー。数多くのラインナップを用意するジープの中でも、いかにもジープなルックスを見せる、もっとも象徴的な1台だ。ラングラーは軍用モデルの流れをくむだけに、クロスオーバーSUVとは一線を画す走破性の持ち主。

 2018年から発売されている現行モデルは、全長4870(ショート4320/受注生産)×全幅1895×全高1840~mm。最低地上高200mm。歴代初のフルタイム4WDを採用し、パワーユニットは3.6リッターV6、284馬力、35.4kg-m、および2リッター直4ターボ、272馬力、40.8kg-mを用意。

 走行性能は乗り心地、直進性、ブレーキタッチこそ荒削りのままだが、そこがまたワイルドな味として魅力的に感じる人もいるはずだ。が、穏やかかつ極悪路でも扱いやすい穏やかな動力性能や意外なほど!! と言っていい車内の静かさは、なるほど現代のシープである。ライトなアウトドアライフにはもったいないキャラクターであり、道なき道の先にある、誰もが気軽に近寄れないような絶景のアウトドアシーンに踏み込む実力がある。

 荷室はスクエアな構造で、後席使用時でも奥行940mm、幅1010mm、高さ1025mmと余裕たっぷり。後席をやや面倒な作業で格納すれば、奥行は車中泊も可能な1800mmに達する。価格は標準ホイールベースモデルが511万円から。

5)メルセデスベンツGクラス

 最後に紹介するのは、世界で、日本で、セレブや芸能人に愛され続けている孤高のキング・オブ・オフローダーが、2018年に初のフルモデルチェンジを行った、メルセデスベンツのGクラスである。都会はもちろん、アウトドアシーンでも軍用車的王者の風格を発散。

 今では、スーパーカーやメルセデスベンツSクラスあたりの高級サルーンよりもエバリが効き、なおかつスタイリッシュでもある存在だ。ボディサイズは全長4665×全幅1985×全高1975mm(AMGG63のスペック)。基本骨格は伝統のラダーフレームながら、すべてを一新。

 最低地上高215mmを誇り、パワーユニットは4リッターガソリンV6ツインターボ、422馬力、62.2kg-m、最上級のAMGG63に搭載される585馬力、86.7kg-m 、3リッターディーゼルターボ286馬力、61.2kg-mが揃う。

 駆動方式はフルタイム4WDで3つの電子制御ディファレンシャルロックを装備。究極のオフロード性能を発揮する。走行性能はオンロードではゆったりした乗り味と正確なステアリング、メルセデスベンツ基準の乗り心地を披露。

 オフロードでは極悪路にも対応する自動車として世界最高峰の走破性を見せつけてくれる。荷室は後席使用時でも奥行750mm、幅1080mm、高さ1060mmと十二分。

 ただ、荷室まで豪華なカーペットで覆われているため、アウトドアでの使用、汚れものを積載する前提では、ブラック内装が無難だろう。価格は1237万円からと、これまた究極、一流、最強である。もっとも、Gクラスを泥まみれにさせるのには、それなりの勇気、覚悟が(一般人には)要りそうだが・・・。

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  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 学生時代からプロミュージシャンとして活動し、ある日突然自動車専門誌、輸入車専門誌の編集者に転身。その後、モータージャーナリストに。新車試乗記やクルマコラムの執筆だけでなく、1台のクルマに対して20カ所以上を独自開発ツールで計測する車両パッケージ解説にもこだわりまくる性分。また、ドッグライフプロデューサーとしても活動し、愛犬とのドライブ術、ペットと泊まれる宿について情報発信。Web、専門誌、一般誌、ラジオ、TV、インターペット、キャンピングカーショーなどで「愛犬との快適安心な旅スタイル」を提言。小学館@DIME、PETomorrowなどでは愛犬とのライフスタイル、ドッグフレンドリーカー記事を展開中。カートップの連載「CT DOG」をまとめた『愛犬と乗るクルマ』はドッグフレンドリーカー選び、愛犬とのドライブ旅行のバイブルとなるムック本。著書に「ぼくたちの外車獲得宣言」「ムリしないで外車が買える本」「すごい海外旅行術」など。輸入車の純正ペットアクセサリーの企画、開発、デザインにも携わっている。趣味はスニーカー、バッグ、帽子の蒐集。今も音楽をいい音で聴くことにこだわり、愛車のサウンドシステムは総出力400W 10チャンネル9スピーカーで構成されるデンマークの「DYNAUDIO」。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(1994年~)。
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