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ただの「いいとこ取りタイヤ」じゃなかった! プロが実走して証明した「M/T」を凌駕する「R/T」の実力とは【TOYO TIRES】

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TEXT: 河村 大  PHOTO: 山岡 和正

スタッフ全員が一丸となって取り組む

 印象深かったのは全員でタイヤを評価していくスタッフの姿勢だ。トーヨータイヤの技術者も群馬トヨタから派遣された実戦メカニックも試乗を繰り返し、実際の走りでどんな力がマシンにかかっていくのか、そしてタイヤにはどんな負荷がかかっているのか、それぞれがそれぞれの立場で確かめ合っていた。

 私もナビゲーター席で試乗させていただいたが、あまりにマシンの速度が速く、そして挙動がすさまじく、迫り来るコーナーに目をひきつらせつつ凹凸で揺れる車内で体を支えるのに精一杯で、およそコマ地図を正確に読み上げるような作業は不可能に感じていた。コ・ドライバーがかくも過酷な仕事だったとは…。

 ちなみにR/TのRは「ラギッド」の頭文字。起伏の多い、ごつい、いかめしい、という意味の他にアメリカでは「たくましい」というニュアンスでも使われるという。人生は山あり谷あり、とは言うけれど、あらゆる競技が中止され、参戦競技すら確定できないコロナ禍の中、一歩先の未来を信じてテストを進める彼らの姿に重なる言葉に思えた。

能戸選手のシェイクダウンテストが動画で見られる!?

 なお、今年のニューマシンは8月上旬のシェイクダウンテストでお披露目される予定。この時、トーヨータイヤの映像チームが撮影を敢行するとの未確認情報もあり、能戸選手が参戦前の大切なマシンでケンブロックばりの走りを披露してくれるかどうかは別にして(笑)映像への興味は尽きない。いずれにせよ今年のTEAM JAOSは例年と違い、夏以降に全ての楽しみが凝縮されて行くカタチだ。

 最後に。競技の話だけにLT仕様のR/Tばかりをクローズアップしてきたが、パッセンジャー仕様の話も付け加えておこう。テストに立ち会った技術者曰く「日本のオンロードや河原、林道などで普通に走る限り、R/Tはパッセンジャーカー用の構造で全く問題がありません。高耐久性を謳うLT仕様と違って扱いやすさを前面に、軽く、柔らかくしてあるので、むしろ快適性や使い勝手を実感しやすい製品です」とのこと。絶妙なアングルでコーナーを抜けるトヨタ・ハイラックス

 トーヨータイヤはこの7月にハイラックス用やランドクルーザー、ランドクルーザープラド用の265/65R17をオープンカントリーR/Tに追加することを発表しているが、こちらも「日常の扱いやすさ」を重視したパッセンジャーカー仕様。その他、ジムニー・シエラ用やイグニス、クロスビー用、ジープラングラー用やランドクルーザー用など計5種類のサイズを追加しているので気になる方は同社のサイトをチェックして欲しい。サイズにLTとあればライトトラック用、何もなければパッセンジャーカー用の構造だ。

 さあ、TEAM JAOSとトーヨータイヤの挑戦がいよいよ本格的に始まった。コロナ禍をラギッドに進みゆく彼らの、今後の活躍に期待したい。

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