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細部まで最先端! 市販車とは段違いのモータースポーツ車両の「ライト」事情

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TEXT: 土田康弘  PHOTO: IPF、BMW、MercedesBenz、TOYOTA GAZOO Racing、Citroën、SUBARU

路肩を広く照らし出すライト

 モータースポーツ向けのライトに求められる2つめの性能である広い範囲を照らし出す能力に対してもさまざまな開発が行われている。その特徴的なモデルが600シリーズ CUBE ワーキングランプと呼ばれるモデルだ。光の拡散性を高めて、広い範囲を明るく照らし出すのが得意なランプだ。IPF製ライトバー600Sシリーズ

 ロッククローリングの走行時には車両の4隅に取り付けて車体周辺をまんべんなく照らし出し、岩とタイヤ/車体との位置関係を明るく照らし出し走行をサポートする。

 そんなモータースポーツ向けのライト類に近年変化が見られるという。それがLED化だ。従来、同等の明るさであれば軽量に作ることができるHIDやハロゲンを使ったランプが有利とされていた。しかし近年はLEDの軽量化が進み、重量増にシビアなレーシングカーにもLEDを用いるケースが増えてきているという。デザイン的にはランプポッドを備え複数のランプをビルトインしたラリーカーもカッコいいが、小振りなLEDバーも新鮮。レーシングマシンのフェイスまわりのデザインも徐々に様変わりしつつある。WRC2019のラリーイタリアでコースを疾走するシトロエンC3

レーシングカーのヘッドライトが黄色い理由は視認性にあり

 レースシーンでのライトでもうひとつ気になる疑問であるイエローバルブの優位性についての聞いてみた。古くから雨や霧などの条件ではイエロー光が有利とされている。実際に光の透過率が異なるためホワイト光が水や霧に反射してしまうのに対して、イエロー光は透過性が高いため、路面の凹凸などを映し出しやすいのだ。雪国のベテランドライバーがイエロー光を好む傾向が強いのは視認性の高さを体感的に知っているからだろう。2018年にニュルブルクリンク24時間レースに参戦したメルセデスAMG GT

 ところで、レースシーンでもホワイト光とイエロー光が使い分けられている。その代表的なものがスーパーGTだ。マシンによってホワイト光とイエロー光のヘッドライトがあるのをご存じだろうか。こちらはレギュレーションでGT500=ホワイト光、GT300=イエロー光と決められているのだ。レース観戦時にはヘッドライトの色でクラスを判断することができることも憶えておくと良いだろう。スーパーGT2020の第2戦富士スピードウェイでトヨタ・プリウスが一歩リード

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