「シーマ」も「クラウン」も凄いけどやっぱり最強は「初代セルシオ」! 価格高騰の予兆もあるいま買うべき中古の見分け方とは (1/2ページ)

「シーマ」も「クラウン」も凄いけどやっぱり最強は「初代セルシオ」! 価格高騰の予兆もあるいま買うべき中古の見分け方とは

北米で生まれ、そして日本へ。トヨタの歴史を変えた高級セダンに乗ろう

 80~90年代に人気を博した高級セダンと言えば、「シーマ現象」という言葉も生まれた日産・シーマ(初代・Y31系)、初代Y31系シーマ画像はこちら

 そして電子制御エアサスペンションなど数多くのハイテク装備が導入されたトヨタ・クラウン(8代目・130系)。8代目の130系クラウン画像はこちら

 これらは中古車市場でもタマ数が多く、今でもファンが多いクルマだけに相場が年々上昇している当時セダン界のツートップ。

 どちらもバブリーさを感じられる魅力的なクルマであることは間違いないが、「ちょっと違うセダンに乗りたいなぁ」という人にオススメしたい1台がある。それが1989年にデビューしたトヨタ・セルシオ(初代・10系)。長い歴史を持つトヨタの伝統的セダンだったクラウンのさらに上を行く、最高級ドライバーズセダンとして華々しく登場した。10系セルシオのフロントカット画像はこちら 同時期に販売されていたクラウン(後期型)は最上級のロイヤルサルーンG(マルチビジョン装着車)で465万円に対し、セルシオはトップグレードのC仕様・Fパッケージで620万円となかなかの高価格。しかし当時のバブル景気が後押しして、販売台数は多かった。

 またシーマやクラウンと同じく、高級車をイカツくドレスアップする「VIPセダン」のベースとしても注目を集め、90年代後半になると中古車を買ってイジる若者も多く見受けられた。WALDの「エグゼクティブライン」エアロを装着した10セルシオ画像はこちら

 初代シーマや8代目クラウンのように昭和をまたいでいないが、デビューから30年以上が経った初代セルシオはネオクラシックカーの素質を十分持っている。中古車はシーマやクラウンほどではないが少しずつ相場が上がっており、興味を持っている人は早めに手に入れるのが吉。今回は初代セルシオの特徴や中古車市場の動向、買う際にチェックするべきポイントを紹介する。

A・B・C・C-Fパッケージの4グレードを展開

 もともとセルシオは日本ではなく、トヨタが北米を拠点に設立したプレミアムカーブランド「レクサス」での専売を想定していたクルマである(2005年から日本でもレクサスディーラーを展開)。車名もセルシオではなく「LS」で、レクサスのフラッグシップモデルという位置付け。そのスタンスは現在のレクサスでも変わっていない。10セルシオのフロントカット画像はこちら

 1989年に発売を開始したLS400は、静粛性や品質を徹底的に追求。市販化の域に達するまで、何と450台の試作車が作られた。アメリカやドイツの高級セダンにも引けを取らぬ作りは高く評価され、北米市場で大ヒット。

 日本にはクラウンが存在するため国内で販売する予定はなかったが、バブル効果でますます高級車のニーズが高まり、細部の仕様を日本向けに変更した上で同年10月からセルシオの名で販売をスタート。グリルには現在でも使われている楕円型のトヨタマークを初めて採用。これからトヨタの未来を背負って行くモデルとしての期待も込められていたのだろう。10セルシオのリアカット画像はこちら

 エクステリアは重厚感あふれる角張ったスタイリングが特徴で、バンパーに内蔵された横長のウインカーや面積を広く取ったテールランプなど、独自の意匠が与えられた。海外市場をターゲットとしたクルマは奇抜なデザインが多い中、セルシオは日本でもすんなり受け入れられた。

 そのため1992年にマイナーチェンジを行った後期型は外装の大きな変化はなく、グリルの意匠変更やトランクの「TOYOTA」エンブレムの省略、ホイールのデザイン変更&インチアップなど細部で違いを出している。10セルシオのライトやグリルなど、フロント周り画像はこちら

 グレードはベーシックなA仕様、スポーティに味付けしたB仕様、そして装備を充実させたC仕様を設定。C仕様には後席の快適性を向上させたFパッケージも用意された。

 足まわりはC仕様のみ電子制御エアサスペンションを採用。A&B仕様はコイルサスペンションだが、後者はショックアブソーバーの減衰力を路面状況に応じて瞬時に切り替える新開発のピエゾTEMSを搭載。ちなみにB仕様はスポーツグレードらしく、ダクト入りの小振りなフロントスポイラーを標準装備。C仕様もオプションで装着できた。

 エンジンは1種類のみで、8代目クラウンの後期型から導入されたV8・4000ccの1UZ-FE型を搭載。静粛性の高さに定評があった。これに電子制御式の新型4速オートマチックを組み合わせ、滑らかな走りを実現した。10セルシオのエンジンルーム画像はこちら

 内装はパネルに最高級のウォールナットを使用。操作スイッチは指のフィット感や操作音にまでこだわった。またクリアで視認性が高い自発光式のオプティトロンメーターを、国産車で初めて採用した。Fパッケージはリアシートにバイブレーション機能やヒーターを内蔵して、後席の快適性を高めている。10セルシオのダッシュボードまわり画像はこちら

 1994年に2代目へバトンタッチするまで、およそ5年間で約20万台という好セールスを記録した初代セルシオ。その後は3代目まで生産されたが、日本国内でレクサスディーラーの立ち上げに伴いLSが実質的な後継モデルとなり、セルシオの名は消滅した。 

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