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「見える」ことは「安全」に繋がる! 高齢者にオススメの「見切りと視界がいい」クルマとは

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: Auto Messe Web編集部、Honda

いまトレンドのSUVの視認性ってどうなの?

 前後左右の視界がいいクルマの条件として、すでに「ドライビングポジションの高さ」があると説明したが、その点ではブーム真っただ中のコンパクトクロスオーバー、SUVもいい選択だろう。ライズ、ロッキーがその筆頭で、コンパクトな5ナンバーサイズのボディとSUVらしい高めの着座位置が、運転のしやすさを演出。はじめて乗っても、誰もが自信をもって走り出せるぐらいである。

 3ナンバーのミッドサイズSUVでも、意外なほど運転がしやすい……と感じさせてくれるクルマがある。その一例がフォレスター。全幅1815mmは日本の路上でもギリギリ扱いやすいサイズで、アウトバックもそうだが、本格SUVにしてAピラーが細く、前方視界で不安を感じやすい斜め前方の視界がいいからだ。

 しかも本格SUV、クロスカントリーに求められる要件でもある「ボンネットが視界に入る」「左右の車幅感覚がつかみやすい」点についても合格。身長172cmの筆者が、運転席のシートを最も低くセットしてもボンネットが視界に入り、フロントドアのショルダーラインが低いため、左右の見切り、車幅感覚のつかみやすさは抜群なのである。

 フォレスターが、アメリカの女性が好きなクルマランキングで常に上位に選ばれているのも、そうしたユーザーフレンドリーなポイントをしっかりと押さえているからだろう。

視認性なら「ミニバン最強説」の思わぬ「落とし穴」と意外な「伏兵」

 ミニバンは全乗員の着座位置が高く、バスのような爽快視界が得られるため、一見運転がしやすそうに感じられるが、それもサイズやデザインによる。例えば今では生産中止になったエスティマは、デザイン優先のパッケージングゆえ、ダッシュボードがとんでもなく長く、それでいてAピラーが寝ているため、前方視界はそれほど悪くはないものの、車体前部の車両感覚がつかみにくく、狭い道の走行、クランク、ぐるぐるとらせん状に上る駐車場などではかなり気を使いがち。運転上級車でも慣れが必要だった。

 3列シート、ロングホイールベースで、運転席からリヤウインドーまでの距離がはるか遠いことも、走行中に限れば後方視界に影響しまったりする(個人の感想。女性でもスイスイ運転している人はもちろんいる)。

 もし、運転が苦手、車両感覚がなかなかつかめない……というユーザーがミニバンを選択するのであれば、コンパクトミニバンのフリードがいい。

 スタイリッシュなエクステリアデザインだけにAピラーはやや寝ているもののピラーの形状が最適化され、着座位置そのものがアップライトで高く、相対的にインパネが低く、さらに三角窓が大きくてフロントドアのショルダーラインが低いため、前・斜め前方・左右の視界は抜群だ。大きなバックドアを持つだけにリアウインドウの面積も大きく、なにより運転席とリアウインドウの距離が近いことが、全方向の視界の良さを実感させてくれるのだ。

 余談だが、アルファードが巨体にもかかわらず、運転がしやすいと感じさせてくれるのは、高い着座位置による視界の良さと、ボックス型ボディゆえの見切りの良さ……だけではない。意外かも知れないが、エンジンのピックアップの良さが効いているのである。エンジンのピックアップがいいと、ドライバーの思うように走ることができ、操縦の自在感があり、クルマの大きさを感じにくくなるのである。

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