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「真一文字」「ハネ上げ」「カツオ節付き」! 旧車の「バンパー」が個性的すぎた

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TEXT: 近藤暁史(KONDO Akifumi)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

周辺パーツとの融合も感がられた「跳ね上げ系」

 バンパーは真一文字が基本というところに出てきたのが、左右が跳ね上がっているタイプで、ライトのまわりの顔つきと一体化したものが登場した。1970年頃にあたりにスポーツカー、スペシャリティカーを中心に採用が広がった。 車種としてはダルマセリカ、ランサーセレステなどで、スポーティなイメージで売っていたファミリアにも採用されていた。真骨頂は1972年のマークIIで、あまりの跳ね上がりぶりに、にっこり顔というか怖い顔に見えて、個性ありすぎだった。

スポーツ系に採用されていた「分割系」

 法規的にも許されていたのが分割バンパー。真ん中はグリルで、左右にだけあるというタイプで、多くはないものの、トヨタ2000GTやベレットベレットGT-Rなど、スポーツモデルに採用されていた。 とくにトヨタ2000GTは、左右に小さなバーが付いているだけだったし、弟分のトヨタスポーツ800は逆に真ん中だけだった。

世代交代はもう目の前!?「樹脂パーツと融合系」

 スチールバンパーは見た目はいいものの、ボディに対して単体でネジ止めされていただけに、端の部分は飛び出ていてひっかけたりして危険ということで、取られたのが両端にゴムや樹脂のスペーサーを入れるという方法。1968年登場のハコスカのリヤにも採用されている。 すでに紹介したオーバーライダーもスチールの攻撃性を弱めるためのものだったが、次第に樹脂の部分、つまりカバーが増えていき、1980年ぐらいになると、左右や真ん中が黒い樹脂で、その間が少しだけクローム仕上げのスチールという状態も珍しくなかった。もちろんこれは安全性を考えてのこと。

「見た目黒でも中身スチール系」

 スチールの最後期。1980年前半となると、見た目は樹脂だけど、中身はスチールというのが主流になった。理由はもちろんデザイン性で、ただ造形技術がついてきていなかったというのがある。つまり鉄は芯ということ。見た目は樹脂でソフトな感じとはいえ、形は従来のスチールバンパーに近いものがほとんどだった。その後、樹脂のみになっていき、現在では消滅している。今、もし鉄だけでバンパーを作っても安全基準をクリアできないのは確実だ。

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