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見た目はただの「セダン」中身は正真正銘「F1マシン」! アルファロメオ164プロカーという幻の衝撃作

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TEXT: 遠藤イヅル  PHOTO: FCA、Auto Messe Web編集部、遠藤イヅル

プロカー選手権は消滅しチャンスがやってくるも・・・・・・

 だが、開催を目の前にしても、プロカー選手権に興味を示したメーカーは現れず、アルファロメオ以外の参戦表明は、結局一社もなかった。そのためFISAは、1988年にプロカー選手権の中止を決定。せっかく作られた164プロカーは、完全に使い道を失ってしまったのだった。そうなると気になるのが、F1にも積まれず、プロカーでも用途がなくなったV10エンジンだ。アルファロメオミュージアムに展示されている164プロカー

 そんな折、またアルファロメオにチャンスがやってきた。1991年、プロトタイプレーシングカー・グループCによるレース「WSPC=世界スポーツカー選手権」が「SWC=スポーツカー世界選手権」に改名した際、そのレギュレーションも大きく変わって、エンジンの規定が「自然吸気の3.5リッター」になった。そこで、3.5リッターV10エンジンを持っていたアルファロメオは、1992年からの参戦を目指し、アバルトと組んで開発コード「SE048」と呼ばれるグループCカーを開発した。プロトタイプレーシングカー・グループCのレースに参戦する予定だったアルファロメオSE048

 しかし、このエンジンにはよほどの不運がつきまとっているのだろう。SWCから撤退するメーカーが相次いだことから、なんとSWC自体が1992年限りで終了。V1035エンジンは、またまた活躍の場所を失うことになってしまったのだ。

 なお、164プロカー・SE048ともに、ミラノ郊外のアレーゼにある「アルファロメオ・ミュージアム」に保存されている。アルファロメオミュージアムに展示されているSE048

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