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「ギリギリ」「キワッキワ」こそが美学! じつは難しいド迫力「シャコタン&ツライチ」セダンの作り方

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TEXT: 佐藤知範  PHOTO: VIPSTYLE編集部、K-STYLE編集部

【ツライチのための実車計測】糸と五円玉でホイールの引っ込み具合を測れる

 まずは車高が決まらなければ始まらない。いったいどれくらいローダウンするのか。好みや勢いで決めるのでなく、「自分の運転技術」「愛車の用途」「自宅まわりの道路環境」なども考慮して決めよう。レクサスの真横カット

 続いてその車高でフェンダーからホイールがどれくらい内側に引っ込んでいるかチェック。その引っ込んでいる分だけ外に出してやればツライチになるハズだ。古典的ながらフェンダーから糸を垂らして測定する方法がおすすめ。誰でも手軽にできて精度も高い。やり方には以下の通り。

1)30~40センチくらいの糸を用意
2)糸の先には五円玉など重りになるものを結んでおく
3)反対側の端をフェンダーにテープで貼り付ける
4)その際、垂れた糸がホイールの中心を通る位置にする
5)ホイールのリムの上部に定規やメジャーなどを当てる
6)糸と交差する位置の数値=ホイールが引っ込んでいる量となる5円玉を蛍光イエローの糸で吊したもの

 結果、たとえば40ミリ引っ込んでいたとする。その場合、ホイールを40ミリ外に出せばツライチになる、ということが分かる。実際にどんなホイールサイズにすべきかは次のステップにて。なおフロントとリアで引っ込み具合が少し変わるので、前後それぞれ計測すること。ツライチ計算の風景

【ホイールサイズを計算しよう】リム幅とインセットの組み合わせで正解を導く

 それでは計測した数値を元に、ツライチになるホイールサイズを算出しよう。ホイールが外側に出すためには純正よりも、

1)リム幅(J数)を大きくする
2)インセット値を小さくする
3)スペーサー等を装着する

の3通りの方法がある。ツライチ計算の風景 といっても、どれかを選ぶのではなく(1)と(2)を組み合わせ、(3)は必要があれば使うという感じだ。ホイールディスクの裏側

 仮に現行のクラウンRSを例に考えてみると、まず純正ホイールのサイズは18インチ×8J、インセットは+45になっている。そして理想の車高まで落としたところ、ホイールはフェンダーから40ミリ引っ込んでいたとする。ツライチ計算の風景

 リム幅は1J=25.4ミリなので、1Jするごとに、内側に12.7ミリ、外側に12.7ミリずつ広がる計算。よって40ミリ外に出すには、少なくとも3Jアップの11Jは必要だ。これで計算上は38.1ミリ外に出る。

 だがクラウンの純正フェンダーに11Jを収めるのは現実的ではない。外側に38.1ミリ出たと同時に、内側にも38.1ミリ引っ込むことになるからだ。ただでさえ車高が落ちて内側に入っている。ホイールがインナーに当たり、まともに走れなくなる。ハンドルだって切れないだろう。220クラウン

 そこでインセットの方を変えてみる。インセット値の単位はミリメートルで、数値が小さいほどホイールが外側に出る。+45を+5にすれば、それだけで40ミリ出せる。「こっちの方が簡単」と思うかもだが、細いホイールでインセットだけ深いというのはアンバランス。もともとワイド感や迫力を出すためにツライチを目指すのだから、リム幅は太い方がいい。インセットの解説

 かといって11Jは難しいから、10Jで考えてみる。純正よりも2Jアップしたことで、外側に25.4ミリ出る。残る約14ミリはインセットで出すとすると、

(純正インセット:45)-(外側に出したい量:14)=31

つまり10J+31でツライチになる。ちなみに9.5Jの場合だと9.5J+24、9Jでは9J+18でツライチとなる計算。こんな風にしてリム幅とインセットを組み合わせて愛車にあったサイズを探っていくのだ。なおセダンではフロントが9Jならリアは10Jというように、リアのリム幅を0.5J~1Jほど太くするのが定番。車高短のゼロクラウン

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