「ギリギリ」「キワッキワ」こそが美学! じつは難しいド迫力「シャコタン&ツライチ」セダンの作り方 (1/3ページ)

「ギリギリ」「キワッキワ」こそが美学! じつは難しいド迫力「シャコタン&ツライチ」セダンの作り方

ホイールを外に出すことだけがツライチではない

 昔からセダンのドレスアップは「シャコタン(車高短)」と「ツライチ(面一)」が基本。簡単にいえばシャコタンは車高を落とすこと。そしてツライチはホイールを外に出すことなのだが、ただ出すだけではなく、ホイールのリムとフェンダーをフラットにするのが理想。もともとツライチとは面と面を段差なく揃える建築用語から来ている。

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シャコタンの200系クラウン画像はこちら

 純正のホイールはフェンダーに対して内側に引っ込んでいる。そこでホイールのリム幅(俗に言うJ数のこと。以下J数で表記)やインセットを変えることで外側に出すわけだ。するとトレッド幅が広がり、視覚的にも迫力が増す。法規でフェンダーからホイールがはみ出すのは禁止されているので、そのギリギリを突くのがツライチともいえる。今回はその作り方を紹介していきたい。VIPセダンのツライチ画像はこちら

 はみ出しに関する法規について補足しておくと、ホイールの中心から前側に30度~後ろ側に50度の範囲内がフェンダー内に収まっていればOK。逆にいえば、それ以外の範囲ならホイールがはみ出していてもセーフとなる。車検のためにタイヤをフェンダー内に収めなくてはならない範囲画像はこちら

 だが、出面を合わせるだけでは不十分。前述のようにセダンは「シャコタン」でツライチが基本なのだ。しっかりとローダウンし、フェンダーとリムの距離をできるだけ接近させたツライチが良しとされる。なおかつその状態できちんと走れるかということも求められるから、セダンのツライチは奥が深い。セダンで「ホイール」の出面と「フェンダー」を同一ラインに配置する「ツライチ」にする方法の解説画像はこちら

【ツライチと車高の関係】車高が変わればホイールの出具合も変化する

 具体的なツライチの作り方の前に、車高とホイールの出具合の関係を押さえておこう。セダンは足まわりの構造上、車高を落とすとキャンバー角がネガティブ方向に倒れていく。するとホイールの出具合も変化し、たとえばノーマル車高ではツライチだったとしても、落とすと内側に入ってしまう。そうした状態を「ツラウチ」と呼び、ツライチよりもツラウチが好みというユーザーも少なくない。

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ホイールが内側に収まっている写真画像はこちら

 ツラウチであっても、できるだけホイールを外に出した「際どいツラウチ」の方がカッコイイ。なのでツラウチでもツライチの作り方と手順は似ている。あまりギリギリではなく、あえて少し余裕を持たせる大人なシンプル派のテクニックもあるが、その辺は割愛。いずれにせよ、車高を落とすほどにホイールが内側に入っていくという点は覚えておこう。

 よってその内側に入る分を考えてホイールサイズを決めなくてはならない。車高が低いほど内側に入る=外に出さないといけないから、よりリム幅を大きく、インセット値の小さいサイズが必要になる。逆にいえばリム幅を太くしたい、リムを深く取りたいなら、それだけ車高を落とさないといけない。リム幅違いのホイールを横からみた画像画像はこちら

 だがローダウンするとフェンダー内のクリアランスが減り、タイヤやホイールがインナーに干渉しやすくなる。ホイールを外側に出すとそのリスクはさらに増すし、走行中に車体が沈み込んだとき、あるいはハンドルを切ったときのことも考慮しなくてはならない。場合によっては調整式アームが必要になったりもする。落とせば落とすほど難しくなるのだ。アームとタイヤのクリアランス画像はこちら

 ほかにもサスペンションやフェンダー・インナーの形状、タイヤの引っ張り具合、ホイールの前後バランスなど。突き詰めるほどにさまざまな要素が絡み合い、とても一筋縄ではいかないのがツライチの世界。そうしたことまですべてはカバーできないが、ツライチを目指す基本手順を紹介しよう。

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