2)認知機能や運転能力を「トレーニング」
次に用意されているのは(2)「トレーニング」のコーナーだ。こちらは高齢ドライバーの認知機能や運転能力をキープするための実践的なトレーニングを、ゲーム感覚で行なうことができる内容で、項目別に多数用意されている。楽しみながら気軽にトレーニングできるようになっているのが嬉しい。
例えば「電車乗り換え発見力トレーニング」は、向かいのホームに止まっている2両の電車の間を乗り換える人の人数をあてるトレーニングだ。移動する人を目で追ってどちらの列車に何人乗り換えたのかを認識する必要がある。難易度も選べるので自分のペースに合わせてトレーニングを実施すると良いだろう。
また「ルート案内認識力トレーニング」は、音声で案内される道案内に沿って地図上のルートを進むシミュレーションとなっている。「2つめの交差点を右」などの指示どおりにルートをたどって正しい目的地を見つけ出せるかといったトレーニングだ。音声による案内に正しく反応できるかも判断できるだろう。
トレーニングのなかでも「危険視認力トレーニング」はかなり実践的な内容となっている。自動車教習所の運転シミュレーターのように実践的な道路での運転を想定した映像が流れ、危険箇所を判断するというもの。危険をあらかじめ予見する運転がいかに大切かをあらためて教えられる。
ほかにも「いろ・よみ識別力トレーニング」、「イラスト記録力トレーニング」、「同じ音探し聴覚認知力トレーニング」など高齢ドライバーの苦手な項目をトレーニングするメニューが用意されているので、順に体験してみると良いだろう。
3)専門家からの「アドバイス」やその他情報も
最後の(3)「専門家からのアドバイス」のページでは、認知のプロ、目のプロ、耳のプロからのアドバイスが動画で紹介されている。高齢ドライバーが気をつけたい項目をあらかじめ知ることができるので、各動画をしっかりチェックてて高齢ドライバーについての知識を身につけておこう。
そして免許更新時に受ける必要がある高齢者講習の情報も、この「エイジド・ドライバー総合応援サイト」でチェックできる。
さらにシニアアドライバースクールの情報なども盛り込まれているので、高齢ドライバーが安心して運転を続けるために知っておきたいさまざまな情報をまとめて手に入れることも可能だ。
少しでも長くクルマの運転を安全に続けていくために、高齢ドライバーがまず自分でできることを実施するのに絶好といえる。まずはホームページを開いてその内容を確認してほしい。
【詳しくはこちら】
JAF「エイジド・ドライバー総合応援サイト」
https://jaf.or.jp/common/safety-drive/online-training/senior