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50万円以下どころか一桁万円の衝撃! 2000年代に憧れた「輸入コンパクト」7台の中古が激安で買い

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TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎 七生人

初代 ルノー トゥインゴ【1995年〜2007年/中古車市場の相場:46万円〜】

 個性派輸入コンパクトカーで忘れてはならないのが、このルノー・トゥインゴだ。最初のモデルが日本に登場したのは1995年だが、当時の資料によれば1年で1605台を販売。’96年モデルからパワーステアリングが備わり、ボディカラーもそれまでのソリッドからメタリック系にラインアップを一新している。愛嬌のあるフロントフェイスにカラフルなボディカラーが印象的だった

 我々日本のユーザーにはホンダ・トゥデイ(1985年)が重ならなくもなかったが、低くホイールベースの長いスタイルは独特で、後席は最大170mmのスライドが可能など、使い勝手への工夫と配慮も行き届く。フカッ! としたクッションとタプッ! とした乗り味のよさは、まさしくフレンチ・コンパクトの王道を行くクルマだった。パッケージングが良く、使い勝手の配慮が行き届いてたトゥインゴ

初代 フォード KA【1990年〜1992年/中古車市場の価格:17万円〜】

 実は1999年に日本市場に投入されるも、それから2年足らずで姿を消した悲運(?)のコンパクトカー。MT車のみの設定だったため販売に結びつかなかった。が、それは“レアなクルマ”であることを意味し、変わったクルマ好きの筆者も販売終了後に中古車雑誌で見つけて暫く自分のクルマとして乗った。いまなきフォードが販売していたKAはMT車のみしかなかった

 1.3リッターのOHVエンジンは決してパワフルではなかったが、欧州コンパクトカーらしくスポーティなフットワークで山道も楽しく走れた。2台分のタイヤが積み込めて驚いたこともあった。それと何といっても唯一無二だったあのスタイル。樹脂色のバンパーはさながら犬のパグのようだったが、ショーカーのようなキュートなルックスはあとにも先にもない。まるでショーカーのようなキュートなルックスが印象的なフォードKA

初代 VW ルポ【2001年〜2006年/中古車市場の価格:9.9万円〜】

 VW車で案外と語られるのことが少ないのがこのルポだ。3代目ポロよりホイールベースでー90mm、全長でー190mmそれぞれ短く、けれどドイツ車らしく後席に3名分のヘッドレストを備えた5人乗りというのが特徴。丸目のシンプルな外観と、ボディ色を露出させたポップなイメージのインテリアが特徴で、2ドアながらドアが大き過ぎず、狭い場所での乗り降りも便利なのも魅力だった。丸目4灯の愛くるしいフェイスにコンパクトさとポップなカラーが印象的だった

 1.4リッターの標準車のほか、1.6リッターの高性能エンジンを搭載する、赤いシートベルトのGTIも用意された。ポロより上級のVW車が、いわゆるドイツ車的なカッチリとした乗り味だったのに対して、ラテン的なしなやかな乗り心地だったことも、カジュアルなルポの味だった。ルポの魅力はなんと言ってもカジュアルな乗り心地だった

2代目 シトロエン C3【2010年〜2016年/中古車市場の価格:16.8万円〜】

 シトロエンC3というと、このところ最新モードを纏った現行型が話題だが、今回のテーマに則せば、ひとつ前の世代も強く推したい。というのも、コンパクトながらシトロエンらしい“やさしい乗り心地”が存分に味わえるクルマだったから。シトロエンらしいゆりかごの中にいるようなソフトな乗り心地が特徴的なC3

 とくに初期型のベースグレードはタイヤサイズも控えめだったことから、路面の段差もストッ! とかわす乗り味、コーナーでスーッと姿勢を変化させる、しなやかな身のこなしは、極上ドライバビリティのファミリーカーの鑑のようで、やや締まり気味だった初代C3より、よりシトロエンを感じさせた。Cセグメントの上級車C4をスケールダウンさせてようなアーチ状のルーフも、四角い実用車が多い中で個性が際立つ。開放感あふれるガラスルーフは運転席まで空けられる※中古車の車両本体価格は編集部しらべ

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  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 1958年生まれ。大学卒業後、編集制作会社を経てフリーランスに。クルマをメインに、写真、(カー)オーディオなど、趣味と仕事の境目のないスタンスをとりながら今日に。デザイン領域も関心の対象。それと3代目になる柴犬の飼育もライフワーク。AMWでは、幼少の頃から集めて、捨てられずにとっておいたカタログ(=古い家のときに蔵の床が抜けた)をご紹介する「カタログは語る」などを担当。日本ジャーナリスト協会会員、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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