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トヨタ・モビリティ基金が進化させる「下肢麻痺者」の移動手段! 優勝を勝ち取った「超軽量セルフバランス車いす」とは

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TEXT: 諸星陽一  PHOTO: TOYOTA

最終選考で約1億円の支援提供は「Phoenix Instinct」へ

 そして、2020年12月に最終選考が行われ、英国Phoenix Instinct社の「不快な振動を減らした超軽量セルフバランス車いす」が選出されました。このセルフバランス車いすは、前輪搭載のパワーアシストとAIを活用した重心を安定させる重心制御システムが組合せられ、車体の制御を容易にするとともに乗り心地が改善、また下り坂を検知してブレーキシステムが作動する機構を搭載することで安全面での性能を向上させているとのこと。

 12月17日には最優秀作品の発表イベントが開催されました。プレセンターとして登壇した国際パラリンピック委員会前会長であるフィリップ・クレイヴァン氏(トヨタ自動車取締役)は、「モビリティは人生における様々な制約から人々を解放し、自由をもたらす。移動の自由を実現することによって、全ての人が社会において活躍することが可能になる。」とスピーチ。モビリティ企業であるトヨタの役割を述べる形となりました。Phoenix Instinct社 Andrew Slorance CEO

 自動車メーカーはモビリティという分野において、非常に多くの知見とノウハウを持つだけでなく、潜在的にハンデキャップを補うために必要な製品を作り出すための技術も持ち合わせています。そもそも、クルマというものが、生身の人間では不可能な荷物を運び、生身の人間では不可能な速度を実現し、生身の人間では不可能な持続力を持つという、人間のもつ能力を補助するための道具です。トヨタに限らず、こうした活動が世界で広がっていくことは非常に素晴らしいことですし、また大企業としては取り組むべき事柄だといえるでしょう。

 トヨタは、国連が定めたSDGsを尊重し、すべての人が自由に移動できるより良いモビリティ社会の実現に向けて努力するとしていて、今回のこの取り組みによって、17に項目分けされているSDGsのうち「9.産業と技術革新の基盤を作ろう」、「10.人や国の不平等をなくそう」、「17.パートナーシップで目標を達成しよう」の3項目について、とくに貢献可能だとしています。

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