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すでに新車価格超えの爆上がり! いまじゃ激レアなFRターボ旧車「180SX」とは

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TEXT: 都築雅一  PHOTO: 日産、Auto Messe Web編集部

再評価されたスポーティハッチバックの魅力
FRの素性とチューニングの可能性

 お洒落なデートカーとして若者向けに開発されたS13シルビア/180SXだったが、FF主流のスポーティモデルが多い中、FRであることが再評価され、走りを楽しむ層にも注目を集めた。峠やサーキットをステージとした走り屋は、旧さを感じてきたAE86からの乗り替えとして、同じFRのS13を選ぶ人が目立ってきた。峠を走る180SX

 テンロクスポーツは全てFFになっていて、2000ccクラスはスカイラインやマークIIなどの6気筒モデルが主流なので、軽量コンパクトな4気筒、後輪駆動のS13の魅力が際立ってきたのだ。とくにFRが前提のドリフト競技などではシルビア/180SXが多くなってきてドリ車のイメージが定着する。ライトチューンが施されたSR20DETエンジン

 チューニングメーカーも、それに合わせて様々なチューニングパーツを開発して、人気が盛り上がってくると、大径タービンを組み込んだパワー重視のチューニングで、豪快なハイスピードドリフトを可能にする本格的な仕様から、ブーストアップとLSDを組み込んだ手軽なライトチューンでドリフトを楽しめる、コスパの良いベースモデルとしても人気を集めた。サイドガラスに貼られた180SXのステッカー

 スタイリングでも、人とは違ったクルマにしたいということで、フロントをシルビアに変更することが容易だったため、180SXをベースにハッチバックスタイルのシルエイティがユーザーの間で流行し、一部の日産正規販売店からも特別仕様車として限定販売されるという珍しいこともあった。

【現在から今後の中古車動向】今となっては希少な軽量FRターボモデル

 180SXは生産期間が長かったので、それなりにタマ数はあるが、現在の旧車人気を受けて’90年代のスポーティモデルも注目を集めている傾向もあり、年々中古車相場の上昇が見られる。前期型のCA18DET搭載車は、個体数も少なく程度の良いものも残ってないため、もうほとんど市場に出てこなくなった。初期型の180SX

 たまにあっても250万円前後で走行5万キロ程度の極上車くらいで、すでにコレクターズアイテムになっているのかもしれない。中期型のメインは’94〜’96年式あたりが多い。概ね200万円くらいといったところで、走行距離は10万キロが平均になっていて、年式と距離から考えると、かなり高価になってきているのがわかる。最近まではタマ数も多く選べる幅が大きかった中期型だが、年々減少傾向のため、現在では後期型の方が手に入りやすくなってきた。初期型の180SXのリア周り

 エアロフォルムが人気の後期型は’97年式あたりが中心で、230万円くらい。走行距離も10万キロ手前と、中期型とほぼ変わらないので年式を考えると狙い目だろう。今後はどんどん数も減っていくため、新車価格で一番高価だったTYPE Xが250万円だったことを考えると、すでに超えている個体もあり、さらに平均でもジリジリ上がっていくと考えられる。後期型の180SX

 また、スポーティカーの定石で、荒く乗られていない安価なAT車をベースにMT載せ換えといった方法があるが、180SXの場合、ほぼMTしか出回っていないので無理のようだ。最終モデルでも23年も経っているのでボディの状態や程度を見極めることが大事。とくにサビの進行具合には注意したい。

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