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限定300台でも即完売した「究極のWRX STI」! ニュル24時間を制した「S206」の本気過ぎる中身

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TEXT: 井元貴幸  PHOTO: Auto Messe Web編集部

STIコンプリートカーならではの専用チューンが施されている

 とはいえ、スペックCならではのボールベアリングターボやアルミボンネットフードといった走りに直結する装備はS206にも特別装備されている。さらに専用チューニングECUとクランクシャフトやピストンなどのバランス取り、加えて専用スポーツマフラーなどの組み合わせにより、スペックは320ps/6400rpm、44.0kgm/3200-4400rpmを発生する。

専用のビルシュタイン製ダンパー&コイルスプリングを採用

 足まわりも、STIコンプリートカーならではの専用チューンが施され、専用ビルシュタイン製ダンパー&コイルスプリング、フレキシブルタワーバー、フレキシブルドロースティフナー、フレキシブルサポートリヤなどシャーシ系にも手が入る。ほかにもBBS製19インチ鍛造アルミホイールとミシュランタイヤも装備。

ブレンボ製のブレーキを装備

 ブレーキもフロントにブレンボ製6POT対向ピストンキャリパー、18インチ2ピースドリルドディスクローターを採用。リヤにはブレンボ製4POT対向ピストンキャリパーに18インチドリルドローターが組み合わされ、ストッピング性能も申し分ない。

エクステリアは専用フェンダーアウトレットなどを特別装備

 エクステリアでは専用の大型フロントアンダースポイラーや専用フェンダーアウトレットなどを特別装備。見た目だけでなく空力性能や冷却性能を考慮したスペシャルアイテムだ。インテリアも専用表皮のレカロシートやピアノブラック塗装を施した専用インテリアパネル、S206ロゴ入りサイドシルプレートなど、質感も向上させた特別な内装となる。

100台限定のスペシャルパッケージ

 そして、300台限定のS206のうち、ニュルブルクリンク24時間耐久レースクラス優勝を記念したNBRチャレンジパッケージを100台限定で設定。上記のスペシャルアイテムに加え、角度調整も可能なドライカーボン製大型リヤウイング、WRX STI tSでも採用されたカーボン製ルーフを装備。ほかにも専用オーナメントや専用のブラックカラーのBBSホイール(形状、サイズはS206と同一)などが追加され、さらに走りに磨きをかけている。

 ちなみにベースとなる3代目WRX STIの後期モデルからは、カタログ、店頭、WEBサイトなどから“インプレッサ”の文字が消え、車種としてWRX STIとなったモデル。厳密には車両形式はGR/GVというインプレッサに与えられる“G系”のままであるため、本格的に車種名としてWRXを名乗るのは次のVA型からとなる。

走り出した瞬間にS206との違いがわかるNBRチャレンジパッケージ

 実際にS206 NBRチャレンジパッケージを幾度かドライブする機会があったが、インテリアの色使いこそR205と異なるが、インパネ形状などが同一なこともあり、走り出した瞬間にその味付けの違いに驚かされる。 軽快かつスパルタンな印象のR205に対し、ステアリングギヤレシオをあえてスローにしたS206はその手ごたえや挙動が実にジェントル。決してダルなのではなく、乗り心地だけでなくステアリングフィールまでもしなやかなのだ。

 セダンボディということもあり、R205のようにひらひらと舞うような走りとは対照的に、スポーティでありながら上質さを感じさせる。それでいて、ひと度アクセルを踏み込めば圧倒的なパワーとトルクが炸裂する。まさに普段はその能力を内に秘め、いざというときに豹変するという印象だ。

中古市場は新車価格と変わらない金額で流通

 ちなみにS206は人気も高く、中古車サイトにも2021年7月現在でたったの3台! しかもNBRチャレンジパッケージは掲載がない状態。金額もコンディションによりまちまちではあるが新車当時の価格からほぼ変わらない金額で流通している。もし本気で購入を考えるなら相当な根気が必要となるが、手に入れた時の満足感は計り知れないだろう。

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