オタクでも知らない車種ばかり! マニアック過ぎるスーパーカーの祭典「ラ・カロッツェリア・イタリアーナ ’77」とは (2/4ページ)

ラ・カロッツェリア・イタリアーナに展示していたクルマ

 前置きはここまでにして、実際に展示されていたクルマを一挙公開しよう。車名の表記が当時の主催者発表に準じていることをご理解いただきつつ、各車の説明をお楽しみいただけたら幸いだ。

ランボルギーニ・ブラボー

 ウラッコをベースとしたランボルギーニのショーモデルであるブラボーは、1974年のトリノ・ショーで発表された。ホイールアーチやリアクォーターのデザイン処理は、ブラボーと同じようにベルトーネ作品のひとつであるカウンタックに通じるものがある。

【関連記事】ロータスを復活させた「エリーゼ」のシャシーは68キロ! 軽さこそ正義の「Mk1」はスパルタン過ぎました

ランボルギーニ・ブラボー画像はこちら

 リヤエンジン上のルーバーは24個もあり、冷却効果を高めていた。ブラボー用マグネシウムホイールは新しくデザインされたもので、のちにカウンタックLP400Sにも採用された。ランボルギーニ・ブラボー画像はこちら

ランボルギーニ・マルツアール

 ミウラのシャーシを使った4シーターモデルのマルツアールは、1967年のジュネーブ・ショーで発表されたベルトーネのエクスペリメンタルモデル。エンジンはフロントではなくリヤに置かれ、リヤシートへの乗り降りを容易にするためにガラス張りのガルウイングドアを採用していた。ランボルギーニ・マルツァル画像はこちら

 4人分の座席を確保するため、ホイールベースはミウラの2500mmに対し、2620mmまで延長されていた。コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ2011においてベルトーネから放出された6台の中に含まれ、151万2000ユーロで落札された。その後のレストアによって、かつての美しい姿とパフォーマンスを取り戻しただけでなく、1967年以来51年ぶりとなるF1モナコGP(2018)にて記念走行を披露した。ランボルギーニ・マルツァル画像はこちら

フェラーリ・レインボー

 直線基調のシャープなラインを特徴とするベルトーネのショーカーだ。1976年のトリノ・ショーでデビュー。フェラーリ308レインボーとも呼ばれ、その名の通り308GT4がベースだった。フェラーリ・レインボー画像はこちら

 レインボーとは「晴れでも雨でも」の意味で、晴れの日には金属製のルーフをシートの背後に立てて収納することができた。車体前部に配された硬質ゴムが衝撃を吸収するようになっており、これがバンパーの役割を果たしていた。日本において、トヨタ・MR2をベースとしたレプリカも造られた。フェラーリ・レインボー画像はこちら

アルファロメオ・ナヴァホ

 1976年のジュネーブ・ショーで発表され、大きな話題を呼んだベルトーネの意欲作。ベースとなったのは、アルファ・ロメオのT33というレーシングカーだ。当時最先端のエアロダイナミクスを積極的に取り入れながら、未来のクルマのプロポーションを模索していた。アルファロメオ・ナヴァホ画像はこちら

 前端と後部にあるエアスポイラーはコンピューターで角度が自動調整され、リトラクタブルヘッドライトはフロント部の側面から出てくる仕組みだった。ナヴァホとは、アメリカ・インディアンの一部族の名前。アルファロメオ・ナヴァホ画像はこちら

アウトビアンキ112ルナボーツ

 X1/9の起源となったアウトビアンキ112ルナボーツ(ラナバウト)は、1969年のトリノ・ショーでデビュー。当時ベルトーネのチーフデザイナーだったマルチェロ・ガンディーニによるスタイリングは、フルオープンの2シーターバルケッタというものだった。アウトビアンキ112ラナバウト画像はこちら

 ヘッドライトがロールバーの横に付いており、このあたりのディテールからもテスト的なプロトタイプカーであったことを窺い知れた。アウトビアンキ112ラナバウト画像はこちら

アウディNSUトラペェツェ

 世界初のロータリーエンジンを搭載する4ドアセダンとして1967年にデビューしたNSU Ro80をベースとするベルトーネ・デザインの試作車。ボディサイドまで回り込んだ曲面ウィンドウがポイントで、室内のシート配置が交互になっている点も特徴だった。アウディNSUトラペェツェ画像はこちら

シトロエン・カマルグ

 1972年のジュネーブ・ショーにて発表されたベルトーネの習作であるカマルグは、シトロエンGSのシャーシの上に空気抵抗が少ないボディを載せていた。シンプルで美しく、しかもシトロエンらしさに溢れた名作だった。カマルグとは、南フランスの干潟地帯の名前。シトロエン・カマルグ画像はこちら