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オタクでも知らない車種ばかり! マニアック過ぎるスーパーカーの祭典「ラ・カロッツェリア・イタリアーナ ’77」とは

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典(写真提供:永山 憲 )/LAMBORGHINI

もしもタイムマシンがあったら会場に行ってみたい!

ミケロッティ・レザースペシャル

 フランスのミッドシップスポーツカー、マトラM530のコンポーネンツを流用し、専用デザインのボディを被せたワンオフモデルがミケロッティ・レザースペシャルだ。1971年のジュネーブ・ショーで発表された。ミケロッティ・レザースペシャル

 ガルウイングタイプのドアを備えており、全高わずか1080mmという驚くほど低いプロポーションを特徴としていた。ボディ剛性と冷却水路を確保する目的で、分厚いサイドシルを採用していた点も外観上のポイントだった。ミケロッティ・レザースペシャル

マセラッティ・メディチ

 1974年のトリノ・ショーでデビューしたメディチは、イタルデザインによるランニング・プロトタイプ。ロールスロイスなどとは異なるVIP向けプレステージ4ドアセダンの新しい試みで、マセラティ・インディ用の5LV8エンジンを搭載していた。マセラッティ・メディチ

ザガート・ヤングスター

 ユーモラスなデザインのヤングスターは、ザガートが1970年に発表した小さなロードスター。もともとはフィアット500のエンジンを積む予定だったが、ラ・カロッツェリア・イタリアーナ ’77に展示された車両はホンダ N360のエンジンを積んでいた。ザガート・ヤングスター

ザガートZ80

 ザガートZ80の「Z」はゼータと読む。数字の「80」は1980年代を見据えたスポーツカーという意味で、空気抵抗の軽減と車内空間の確保という相反する命題の両立を図っていた。日本で展示されたのは、1976年のトリノ・ショーで発表された石膏モデルだ。ザガートZ80

ランボルギーニ・ミウラ・イオタ

 スーパーカーブーム全盛時に日本各地で開催されたショーやフェスティバルではミウラをベースとしたイオタ仕様が脚光を浴びたが、ラ・カロッツェリア・イタリアーナ ’77の会場では「ミウラ・イオタ」という直球勝負のネーミングで子どもたちを歓ばせた。ランボルギーニ・ミウラ・イオタ

ランチャ・ストラトス・グループ5

 ランチア・ストラトスといえば世界ラリー選手権で大活躍したアリタリア・カラーのマシンが有名だが、ラ・カロッツェリア・イタリアーナ ’77ではシルエット・フォーミュラ仕様のストラトスも展示された。グリーン/ホワイトを基調としたアリタリア・カラーと赤いホイールとのコンビネーションが印象的で、往時の少年たちはシルエット・フォーミュラのカッコよさを再認識した。ランチャ・ストラトス・グループ5

 ちなみに、1977年に開催された富士フォーミュラ・チャンピオンレースにおける「スーパーカーVSレーシングカーショー」というアトラクションにて、星野一義選手がドライブしたランチア・ストラトス・ターボGr.5がこのクルマである。ランチャ・ストラトス・グループ5

ほかにも魅力的なモデルが展示されていた

 フェラーリ365BB、ロータス・エスプリ、ランチア・ストラトスのほか、デ・トマソ・パンテーラGTS/GTSスペシャル/GT4仕様、フィアットX1/9、フィアット・アバルト131ラリーなども展示された。フェラーリ365BB

 いま見てもカッコイイと思えるコンセプトカーとスーパーカーブーム全盛時のアイドルが一堂に会した夢のイベントは、結局、後にも先にも開催されなかった。おそらく、今後もこの手のショーが実施されることはないだろう。タイムマシンがあったら、この会場に行ってみたいものだ。

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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