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山下達郎のTV CMが印象的だった! 歴代「インテグラ」をカタログで振り返る

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TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎 七生人

初代よりもラグジュアリー路線に振った2代目

 2代目は1989年4月に登場。この世代から車名が“インテグラ”になった。ボディタイプは初代のイメージを発展させた3ドアと、サッシュレスタイプの4ドアの2タイプを設定した。全幅は5ナンバーいっぱいの1695mmに拡大し、全長、ホイールベース、トレッドなども初代よりもひとまわり大きくなった。スタイリングは、薄いノーズと超幅広のヘッドライトを特徴とし、初代よりもラグジュアリー路線に振った印象だ。2代目ホンダ・インテグラ マイケル・J・フォックスを起用した“かっこインテグラ”のCMをご記憶の方も多いかもしれない。搭載エンジンには、VTEC(可変バルブタイミング・リフト機構)を採り入れたZC型1.6L・DOHCを筆頭に1.6Lのデュアルキャブ仕様、PGM-FI仕様のほか、途中、4ドアに1.8LのDOHC(PGM-FI)が追加された。この世代では、サスペンションは4輪ダブルウイッシュボーンに一新されている。

3代目には最初で最後となった4WDモデルも設定

 3代目は1993年5月に3ドアクーペが登場、直後の同年7月に4ドアハードトップがお目見えした。外観では丸型4灯ヘッドライトを特徴にデビューするも、よほど目を点(!)にしたユーザーが多かったのか、2年+の1995年8月にオーソドックスなデザインに変更。3代目ホンダ・インテグラ ただし3ドアのSiR・IIのみ変則的に“丸型4灯ヘッドライト仕様”とカタログに表記してしばらく残された。メカニズムでは、4ドアハードトップにインテグラでは最初で最後となった4WDモデルも設定している。

エンジンに専用チューンが施されたインテグラ・タイプR

 そしてこの3世代目時代、1985年8月に初登場(発売は同年10月)となったのがタイプRだ。NSXタイプRに続き深紅のエンブレムが与えられたこのインテグラタイプRは、リッターあたり111ps、最高出力200ps/8000rpm、最大トルク18.5kg-m/7500rpm、パワーウエイトレシオ5.3kg/ps(3ドア)を発揮する“1.8L DOHC VTEC B18C 96 SPEC.R”を搭載。ホンダ・インテグラ タイプR このエンジン自体、モリブテンコーティングの低フリクション高圧縮比専用ピストン、フルバランサー8ウェイト高剛性クランクシャフトなど60カ所にわたる専用パーツを採用。機械式のトルク感応型ヘリカルLSD、クイックレシオのステアリング、クロスレシオ5速MT、サスペンションの専用チューンなどが施された熱いモデルに仕上げられていた。ホンダ・インテグラ タイプRのエンジン

カタログの表紙からタイプR“推し”だった2代目インテグラ・タイプR

 そのタイプRは、3代目終盤の1999年に登場した装備を充実させたタイプRを経て、2001年7月に4代目へとフルモデルチェンジを果たした4代目にも引き継がれた。というよりも4代目では最初のカタログの表紙の写真からタイプRが“推し”となっていたほど。搭載エンジンは新たに2LのDOHC i-VTEC(K20A型、ハイオク仕様)を搭載。2代目ホンダ・インテグラ タイプR VTC(連続可変バルブタイミング・コントロール)を組み合わせ、220ps/8000rpmの最高出力と21.0kg-mの最大トルク(ネット値)を達成。クラス世界初だったマルチコーンシンクロの6速MT、超軽量鍛造クロモリフライホイールほか、brembo社共同開発ブレーキや、アルミシフトノブ(先代はチタン)、モモ社製360mm径ステアリングホイール、レカロシートなど、オーナーがドライビングを堪能するための設えでまとめられた高性能モデルだった。2代目ホンダ・インテグラ タイプR

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  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 1958年生まれ。大学卒業後、編集制作会社を経てフリーランスに。クルマをメインに、写真、(カー)オーディオなど、趣味と仕事の境目のないスタンスをとりながら今日に。デザイン領域も関心の対象。それと3代目になる柴犬の飼育もライフワーク。AMWでは、幼少の頃から集めて、捨てられずにとっておいたカタログ(=古い家のときに蔵の床が抜けた)をご紹介する「カタログは語る」などを担当。日本ジャーナリスト協会会員、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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