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サーキットの「レコードライン」は絶対じゃない! ビギナーが陥りやすい「ライン取りの罠」とは

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web

  • ライン取りイメージ

  • シケインまたぎのイメージ
  • エビス西の1コーナー
  • 雨のつくば
  • ライン取りイメージ
  • エビス西のシケイン

動画などで見るセオリー通りがすべてではない!

 サーキットを走るとき、誰もが気にするライン取り。事前にコース図を穴が開くほど見つめたり、車載動画でリサーチする人も多いと思われる。しかし最速タイムが出るはずのレコードラインに固執しすぎると、思いもよらぬ落とし穴にハマってしまうことがあるのだ。

ライン取りのキーとなる縁石の使い方とは

 サーキットの攻略本やウェブサイトを見ると、ほぼ確実に書いてあるのが正しいライン取り。それは『レコードライン』と呼ばれており、速く走るため大いに参考となるのは確かだ。しかしながらライン取りの正解はひとつじゃない。80%なり90%なりはそれをトレースするにしても、路面コンディションやドライバーの技量というか熟練度、車両のセッティングによって変えるべきケースは少なからずある。

 その具体例をいくつか挙げつつ解説したい。まずは速さとリスクがトレードオフになる場合。スピードやタイムが上がるほど事故の可能性、そしてダメージが大きくなるのは一緒だけど、それが紙一重となってしまうライン取りも。代表は多くのビデオマガジンに登場し全国的にも知られている、エビスサーキット西コースの最終シケインだろう。

エビス西のシケイン

 本来シケインはなるべく直線的に駆け抜けるのがセオリーで、エビス西はシケイン後に長いストレートが待ち受けている。それだけにシケインの脱出速度が遅くなると、ストレートの加速も最高速も伸び悩むのが当然だし、レースでは続く1コーナーで相手にインを奪われやすくもなる。

 そのため「縁石をまたいで走るのがベスト」と言われものの、ココに限らずシケインの縁石は結構な高さがあるのだ。というのもシケインはコース幅を規制して車速を落とすことが目的で、低ければわざわざ手間をかけて作る意味がないというワケ。仮にまたいだとしても荷重が中途半端ならサスペンションが伸びておらず、マフラーやオイルパンをヒットして車体にダメージを負ったり、その衝撃で姿勢を乱しスピンやクラッシュに繋がる可能性も高い。

 縁石に片輪だけを乗り上げるのはさらに危険で、エビス西に限らず絶対に避けたいライン取り。正解はひとつ目のシケイン手前でキッチリ減速して車体を曲げ、ふたつ目の出口に向け縁石を踏まない範囲で走るのが安全だ。タイム的には多少なりとも遅くなるだろうけど、初心者にとって大切なのは速さより無事故で帰ること。プロドライバーたちのより直線的なレコードラインをトレースするのは、マシンとコースに慣れコントロールする能力が身に付いてからで遅くない。

シケインまたぎのイメージ

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