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サーキット初心者がハマる意外な「罠」! 実は危険がいっぱいの「ホームストレート」の走り方

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web

  • ホームストレート走行のイメージ

  • ホームストレート走行のイメージ
  • アウト側走行のイメージ
  • ブレーキングのイメージ
  • ホームストレート走行中のイメージ
  • スリップストリームのイメージ

安全なように見えるけど危険がイッパイ!

 サーキットでもっとも安全な場所はどこだろう? すぐに思い浮かぶのは見通しがよくステアリングも切らない直線、いわゆる「ホームストレート」と呼ばれる区間だ。しかしコーナーとは違った危険な要素も潜んでいる。その理由と安全な走り方を解説しよう。

車種がさまざまな走行会では速度差に注意

 姿勢を乱しそうなマシンを巧みな操作で抑え付け、同時に周囲を走るクルマの動きからも目を離さない。サーキットのコーナリングは走りの醍醐味といえる反面、スピンやコースアウトしてしまうリスクも抱えている。

 そんな危険地帯を脱して長いストレートに入ったとき、思わず気が緩んでしまうドライバーは決して少なくないはず。しかしサーキットで起きる事故はコーナーだけに限らず、安全と思われるストレートでも多く発生しているのだ。むしろコーナーより車速が高めでエスケープゾーンも狭いため、事故のダメージは大きくなる傾向が強いともいえる。

ホームストレート走行中のイメージ

 それらのおもな要因を挙げてみたい。まずは車両ごとのスピード差。同じ車両だけで争うワンメイクレースでもない限り、異なる性能のクルマが混在しているのがサーキットの常で、ストレートは性能差がもっとも出やすい場所といえる。

 例えばパワーのないクルマを抜こうとして、ギリギリまで近寄ったら相手が思ったより遅く、横へ出るタイミングをミスって追突してしまった。または先行車が背後から迫るクルマを認識しておらず、運悪くラインを変える方向とタイミングが被って接触など。

 こうした事故を防ぐにはレースの定石テクニックである、スリップストリーム(相手の真後ろに入って空気抵抗を減らす走り方)を避けるのがイチバンだ。そもそもパワー差があればスリップストリームの必要性はあまりないし、大事故のリスクを背負ってまでタイムを追求するのもナンセンスだろう。

スリップストリームのイメージ

 また明らかにストレートで追い付きそうな場合は、ヘッドライトを点灯して自分の存在をアピールする。相手が見ていないから悪いではなく、見えるよう努力することを心がけたい。

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