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「ハンドルを持つ位置は10時10分」は間違い! 本当に運転が上手くなる「ドライビングポジション」とは

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

ステアリングを握る位置

 次はステアリングの持ち方について考えたい。昔は両手で握る場所は『10時10分』と言われていたけど、近年では『9時15分』と教えられることも多い。かつて『10時10分』とされていた時代はパワーステアリング付きのクルマが少数で、ステアリングを回すときに力を入れやすいのがこの角度だった。『9時15分』がハンドル位置の定番 しかし現在はごく一部の例外を除きパワーステアリングが標準装備。操作に以前ほどの力は必要なくなったし、9時15分は腕の位置が低く疲れにくいうえ、手を持ち替えずに回せる量も多いため、危険回避の対応がしやすいといわれ推奨されている。そして持ち方は指の付け根あたりをスポークに当て、ステアリングを軽く前へ押しながら回すイメージだ。なお親指はスポークを強く握り込むのではなく、スポークに沿って軽く添えるほうが余計な力が入らず、スムースかつ正確な操作ができるし、路面からのインフォメーションも感じやすい。

足の位置はそれぞれ所定の場へ

 最後にマニュアル車で見かける悪い例を。素早く操作したい気持ちの現れなのか、クラッチペダルに足を乗せっぱなしだったり、シフトレバーをいつも握っている人がいる。本来なら左足はフットレストに置いて身体を支えるのが役目だし、片手でステアリングを操作する危うさは説明するまでもない。

左足はフットレストに ほかにもクラッチペダルにつねに足が触れているとクラッチ板は消耗するし、振動と摩擦で靴底(ソールの薄いレーシングシューズはとくに)がすり減ってしまう。同様にシフトノブも握りしめていると振動の逃げがなくなり、駆動系に負担がかかるなど数々のデメリットがある。

 正しいドライビングポジションとはシートとステアリングだけではなく、ドライバーの姿勢を含めて考えるものなのだ。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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