ハンドルバー操作のほか重心移動でコントロールが可能
操作方法は、両足の間から伸びるハンドルバーによってスピードと方向をコントロールできるが、そのコントロールは直感的で扱いやすい。また、操作パネルやバッテリー残量計などが表示できるインフォキーはひじ掛けの下に小さく取り付けられている。
ちなみに、ハンドルバーは簡単に取り外しができて、乗降の際はこのバーを取り外して乗降することとなる。このセグウェイ譲りのセルフバランシングシステムは微妙な制御を乗員に要求するため、脊椎損傷者の体幹の無意識の回復のトレーニングにもつながるという。
また、このジェニーでは、車いすのように前輪の挟み込みに気を付けたり、雨の日に傘を持つことも、ソフトクリームを舐めながら移動が可能だと語る。
また、緊急時にはひじ掛けを外側に倒すことで、スタンドが出てきて車両を止めながら安定させることが可能となる。
すでに欧州で販売しているモデルであるが、現在日本国内での販売は検討中だという。一充電で25kmほどの走行が可能。ハンドルバーとバックレストを折り畳むとその全長×全幅×全高は各67cm程度になる。ちなみに最低地上高は9cm、最大登坂能力は18%、バッテリーの充電時間は6.5時間(欧州)というスペックだ。ライトのオプションも用意され、極太タイヤや大型フェンダーを装備するオフロード用のX-ROADキットもラインアップ。
カラーバリエーションは、この写真にある白・黒以外に赤、グレーの4色展開をしているが、もちろんカラーオーダーも可能。欧州では販売価格は1万8000ユーロというから、約250万円弱といったところだろうか。