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ヤマハの名機「SR400」生産終了! 人気が高かったのに生産終了する理由とは

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TEXT: 宮田健一  PHOTO: ヤマハ発動機/写真AC

プレイバック「SR400」本質変わらずも微細の研鑽

 最後にその長い歴史のなかから、代表的な何台かを紹介しておきましょう。「変わらぬことの大事さ」をSRは教えてくれるはずです。

【1978年】
 初代SR400。元となったのはSRとは似ても似つかないオフロードモデルのXT500。このマシンのエンジンとフレームをベースとする、単気筒スポーツモデルとして作られたのでした。当時新車価格は31万円。500cc版も同時発売されました。初代SR400【1979年】
 車名にSPが追加されてモデルチェンジ。ホールがキャストタイプに変更されてスポーティな雰囲気になりました。当時価格34万円。ワイヤースポークタイプは1982年モデルで復活。SPもしばらく併売されていました。キャストタイプホイール仕様【1985年】
 フロントブレーキをわざわざディスク式からドラム式に変更。より一層、クラシック感を強めたのがこの型からでした。フォークブーツも装着。当時価格39万9000円。ドラム式フロントブレーキ仕様【2001年】
 ブレーキに関する保安基準が改正されたため、フロントディスクブレーキが復活。ディスクプレートは右側に装着されるようになったのが以前と違うところです。ほかにも当時2輪で初めて導入された排ガス規制に、二次空気を浄化するエアインダクションシステムで対応しました。当時価格45万円。フロントディスクブレーキ対応【2009年】
 排ガス規制はその後も改正を続け、どんどん厳しいものに。SRは2008年に一旦生産中止したものの、キャブレターからFI=フューエルインジェクションとなることで復活したのでした。フルモデルチェンジの噂もありましたが、まさかのスタイル維持にキックスターターオンリーとブレない姿にファンは歓喜。そのタンクやサイドカバーは、わざわざ新設計されたものです。当時価格45万円。フューエルインジェクションのSR400【2018年】
 FI化したSRですが、2017年には次の排ガス規制のためにまたもや一時生産終了に追い込まれてしまいます。しかし見事対応に成功し、誕生40周年となる2018年の秋に復活。写真はその40周年を記念した限定車です。手のかかるサンバースト(ぼかし)塗装は、こうした限定SRに与えられる定番となっていました。当時価格57万2400円(40周年記念車は69万1200円)。40周年仕様SR400【2021年 ファイナルエディションリミテッド】
 SR400の最後を飾る歴代最高モデルとも言えるのが、限定1000台のリミテッドです。ブラックのサンバースト塗装や本革調シートなど特別装備が満載。サイドカバーの立体エンブレムには0〜1000までのシリアルナンバーが入っています。今年1月の発売後に即完売してしまい、入手は非常に困難です。車両価格74万8000円。SR400ファイナルエディションリミテッド【2021年 ファイナルエディション】
 通常版のファイナルエディションは、グレー×シルバーの2トーンと、メタリックブルーの2色。計画5000台のこの2色が、最後まで生産されたSRとなります。車両価格60万5000円。SR400ファイナルエディション

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