軽トラ界のスーパーカー!? 走りが楽しすぎたスバル製サンバーを振り返る
現在はかつてほどではないにせよ、スバルといえば水平対向エンジン。そして、水平対向エンジンを搭載する基盤となった、“クルマを上から見ると駆動系が左右対称となる”シンメトリカルAWDなど、ユニークかつ高性能なメカニズムの採用が、愛される理由のひとつである。 この点はすでに幕を閉じたスバル製軽自動車も同じであり、軽トラック&軽1BOXカーのサンバーはリヤエンジンのRR構造を採用。これに加えて、コイルスプリングを使った4輪独立サスペンション/4気筒エンジン。また、高速道路を多用する赤帽運輸で使用されることもあり、スーパーチャージャーも設定されていた。これだけを見たら、軽トラックとは思えないほどマニアックなモデルだった。 さらに言えば4WDモデルのMT車は1速より低いエクストラロー付きの5速MT、つまり6速マニュアルミッション!? が搭載されていた。
インドア派をも虜にしたマニアックで乗って楽しいサンバーとは?
筆者はスバル製サンバー(7代目以降のモデルはダイハツOEM)としては最後となった6代目モデルの軽トラック、しかもフラッグシップのスーパーチャージャー+4WD車を2年ほど所有したことがある。今回は当時の思い出などを振り返ってみたい。 筆者は仕事以外あまり外に出ない超インドア派であることもあり、サンバーの必要性はゼロであった。しかし、マニアックな点と乗って楽しいクルマという理由だけで、スバル製サンバーを自分のものにするのが小さな夢だった。