師匠から譲渡されレストア&カスタムを駆け足で実践!
3年前のことだ。筆者の師匠である国沢光宏さんが所有し、あくまで合法的な範囲でかなりのカスタマイズを施したサンバーを手放すことになり、少々オーバーながら「このチャンスを逃したら、一生サンバーに乗れない」とスイッチが入り、譲り受けた。 サンバーを譲り受けたことで、SUBARU車の専門誌「スバルマガジン」でも連載しリポートした。その個体は低走行だったものの、経年劣化は否めなかったのもあり各種リフレッシュや、最近流行のリフトアップなども行った。 そうして出来上がったサンバーは、ノーマルカーにも共通するがマニアックかつ「クルマを動かす」というプリミティブさに溢れる、乗って楽しいクルマだった。
もう少し使い勝手があるバンだったら良かったのだが……
「運転する楽しさ」だけであれば高回転まで良く回るNAエンジンが優勢だが、高速道路などを考えると動力性能に余裕あるスーパーチャージャーのメリットはやはり大きかった。また、リフトアップの際には同時にショックアブソーバにも手を加えたので、乗り心地とハンドリングが同時に向上し、より楽しく快適なクルマとなった。 ただ難点はふたつ。ひとつ目は燃費の悪さだ。具体的には平均12km/L程度、高速道路を早めのペースで走ると10km/Lを割り、この燃費は筆者が初代と現行型を所有した86&BRZより悪いくらい。つまり軽トラックとしては極悪と言わざるを得ないレベル。 ふたつ目はサンバー自体とは関係なく、やはり超インドア派の筆者はサンバーをサンバーらしく使うことはなく終わったという点である。この点は初めからわかっていたことだったが、同じパワートレインのバンだったらいまも所有していたかもしれない。 いずれにしてもスバル製サンバーはマニアックな魅力があるクルマだけに、中古車はそれなりに高いが、それでも維持費や修理代は安いだけに、欲しいならとりあえず自分のものにすることをおおいに勧めたい!