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「シティカブリオレ」に「サイノス・コンバーチブル」! 懐かしの国産「庶民派オープンカー」を振り返る

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TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎 七生人

トヨタ・サイノス・コンバーチブル

 もう1台、トヨタ車ではサイノス・コンバーチブル(1996年8月)があった。サイノスはターセル系のクーペモデルで、それ自身なかなかレアなモデルでもあったが、2代目時代の1996年8月にコンバーチブルを登場させている。トヨタ・サイノス・コンバーチブル

 べース車のクーペと同様の2+2の4人乗りで、シンプルなソフトトップは手動開閉式。ガラス性のリヤウインドウにはタイマー付きのデフォッガーも備えた。さらにトヨタ車らしく、搭載エンジンには1.5Lと1.3Lの2機種を用意し、1.5L(1.5β)はアルミホイール、電動格納式カラードドアミラー、時間調整式ウォッシャー連動間欠式フロントワイパー、イルミネーテッドエントリーといった機能、装備が与えられていた。トヨタ・サイノス・コンバーチブル

日産マーチ・カブリオレ

 それとコンパクト系のカブリオレでもう1台忘れられないのがマーチ・カブリオレだ。登場は1997年8月。1995年の東京モーターショーに参考出品後、市販化を望む声に答えての登場となったといい、ロールバーを備えた2+2の4人乗り仕様。日産マーチ・カブリオレ

 女性ユーザーも意識したためか、ソフトトップは電動開閉式を採用しており、何らかの緊急時に備え、手動操作にも切り替えられるスイッチをトランク内に備えていた。シート地はドライブマップ風の柄のトリコット、ソフトトップがベージュというのも、当時のマーチらしいセンスを感じさせる。ボディカラーにはメディタラニアングリーンM、ソニックシルバーM、ワインレッドPMの3色が用意された。日産マーチ・カブリオレ

マイクラC+C

 マーチにはもう1台、2007年に登場した、クーペとコンバーチブルの2通りが楽しめるモデルがあった。ただしそれはマイクラC+C、つまり英国日産自動車製造会社が造るマーチの欧州仕様車をベースに日本仕様化したもので、2007年イヤーモデルとして1500台限定で輸入計画されたモデルだ。マイクラC+C

 実車はカルマン社製ガラスルーフを使い、約22秒でルーフの開閉が行えるワンタッチ完全電動オープン。ヒーター付きの本革コンビシート、アイスブルーの内装色など、上質感にこだわった仕上がりぶりでもあった。タイトながら後席も備わる2+2で、ルーフクローズ時には457L(オープン時は255L)のトランクルームも確保していた。マイクラC+C

 そのほか軽自動車では、1991年登場のダイハツ・リーザスパイダーがあった。東京モーターショーに参考出品後、4シーターが2シーターに変更された上での市販化。ソフトトップは手動式で、左右のロックレバーを外して開けるシンプルな仕組みだった。搭載エンジンは660ccターボで5速MTと3速ATを設定。スタイリングはベース車がキレイだったせいか、やや朴訥な感はあったものの、心意気が十分に伝わるクルマだった。ダイハツ・リーザ・スパイダー

60年代にもこんなオープンがあった

 ちなみに60年代には、トヨタ・パブリカコンバーチブル(1963年、写真は後期型)、ダイハツ・コンパーノ・スパイダー(1965年)などもあった。パブリカ・コンバーチブル

 ベーシックカー、コンパクトカーながら実に小粋なクルマたちである。コンパーノ・スパイダー

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  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 1958年生まれ。大学卒業後、編集制作会社を経てフリーランスに。クルマをメインに、写真、(カー)オーディオなど、趣味と仕事の境目のないスタンスをとりながら今日に。デザイン領域も関心の対象。それと3代目になる柴犬の飼育もライフワーク。AMWでは、幼少の頃から集めて、捨てられずにとっておいたカタログ(=古い家のときに蔵の床が抜けた)をご紹介する「カタログは語る」などを担当。日本ジャーナリスト協会会員、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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