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見た目と引き換えにガマンも必須!? 意外と難しいインチアップのいいトコ悪いトコ

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

デメリットその1:乗り心地が悪く感じる

 続いてはインチアップによる代表的なデメリットを。上で説明した低扁平化でサイドウォールが薄くなり、タイヤが持つクッションとしての役割がスポイルされ、路面からの入力が乗員へダイレクトに伝わる、つまり乗り心地が悪くなったと感じてしまうのだ。ホイールのインチアップ

 45から40などワンサイズ程度であればさほど顕著ではないが、扁平率の変化が大きいほどゴツゴツした乗り味になると考えていい。接地面積が増えれば転がり抵抗が大きくなることも避けられず、燃費やロードノイズの悪化も忘れてはいけないデメリット。ホイールのインチアップ

 もっともスポーツ走行をおもな目的とするハイグリップタイヤは別として、コンフォート系のタイヤなら低燃費や低騒音を謳っている製品も多くあり、チョイス次第で乗り心地/燃費/ロードノイズは改善できるはずだ。

デメリットその2:ホイールの重量が増加する

 あとはホイールを含めた重量の増加も避けられない。クルマが重くなれば燃費や加速などの性能が悪化するし、ハンドリングやブレーキにもマイナスの影響を及ぼす。もしスポーツ走行が趣味なら極端なインチアップを避けたり、できる限り軽量なホイールを選んだほうがいいだろう。

ハミタイとサスペンションの干渉に注意

 最後にインチアップを行う際の注意点を紹介しよう。大前提は車体からはみ出さないようタイヤとホイール組み合わせることで、同時にタイヤハウスやサスペンション類と干渉しないかも気を付けたい。一般的な範囲のインチアップなら別だが、ギリギリのツライチを狙うような人や社外フェンダーを使っている人はセオリーが通用しにくいので、不安ならドレスアップに強いプロショップでアドバイスを仰ぐべき。

 タイヤのはみ出しはひと目で違反だとわかるし、干渉は故障や事故に直結する危険性が高い。カスタムの初歩という印象が強いインチアップ、失敗しないためにも正しい知識を身に付けるべし。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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