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指出し革手袋での運転を「イタい奴」扱いしないで! 現役オーナーが語る「繊細すぎる」旧車ドライブの世界

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典/Porsche/FCA/Auto Messe Web編集部

今のクルマには必要がないダブルクラッチという操作も必要

 ちなみに、往年のチンクエチェントは、ノンシンクロのマニュアルトランスミッションなので、停止時に1速に入れるときだけでなく、2、3、4速にシフトチェンジする際もダブルクラッチ(クラッチペダルを踏んでギヤをニュートラルにし、アクセルを踏んでエンジンの回転を上げてから、ふたたびクラッチペダルを踏んでギヤを入れる動作)を駆使し、うまく乗りこなしてほしい。旧車を運転している様子

 また、わがアルファロメオGT1600ジュニアはペダルの配置も独特で、アクセルが吊り下げ式で、ブレーキとクラッチがオルガン式ペダルだ。オルガン式のブレーキペダルとクラッチペダルは、踏み慣れないとクラッチを踏む左足の踵の置き方(動かし方)が難しく、右足がアクセルとブレーキの間を行き来する際に少し気持ち悪い思いをするので、ビギナーは注意してほしい。アルファロメオGT1600ジュニアのペダル

 そして、この話はおもに1980年までに生産されたクルマのことだと思っていただきたいが、旧車はパワーステアリングを装備していないので、ハンドルが重い。小径だと回せないのでハンドルが大径なのだ。アルファロメオ・モントリオールの内装

 ウッドステアリングのクルマを運転する際に革の手袋をハメている人をたまに見かけるが、あれはファッションというよりも汗でハンドルを握る手が滑るのを防止しているのだといえる。革の手袋をカッコつけるためではなく、安全性を向上させるためにハメている人も存在するということなので、街で見かけてもイタいヤツだと思わないでいただきたい。ドライビンググローブを装着して運転をしているイメージ

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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