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新型ノア&ヴォクシー vs ステップワゴン! 高齢者のいる家族に優しいのはドッチか検証した

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: トヨタ自動車/本田技研工業/Auto Messe Web

  • ミニバンイメージ

  • ミニバンイメージ
  • ノアヴォクシーの乗り込み足もと
  • 新型ノアの外観
  • ノアヴォクシーの3列目シート
  • ノアヴォクシーの電動ステップ
  • ノアヴォクシーの2列目シート
  • 新型ステップワゴンの外観
  • ステップワゴンの開口部
  • ステップワゴンのオプションのステップ部

大注目の新型Mクラスミニバンが続々登場

 新型ノア&ヴォクシーはプラットフォームを刷新し、最新のハイブリッドシステムを搭載。さらに数多くの新機能、新装備、最先端の先進運転支援機能が満載された理想的なファミリーミニバンであり、そして2列目キャプテンシートの贅沢な着座感も味わえる、先進性に富むエクスクルーシブなMクラスボックス型ミニバンに大変身。

新型ノアの外観

 そしてそのガチライバルの新型ステップワゴンが今春、発売される。そこで気になるのが、高齢の親を持つファミリーにとって、どちらが足腰の弱った高齢の両親を乗せ下ろしするのにより適しているか? というジャッジである。

新型ステップワゴンの外観

 そのポイントはこのオートメッセWEBで何度も解説しているように、ミニバンの2列目席の乗降性の良否は、1:スライドドア開口部のステップ高の低さ(乗降時の足運びの容易さに関わる)、2:スライドドア開口部の高さの余裕(頭や背中をかがめずに乗り降りできる)、3:後席シート位置のフロアに対する高さ(着座性、立ち上がり性にかかわる)がポイントだ。

先代同等しながら“からくり”で利便性を高めたノアヴォク

 すでに試乗とともに綿密な計測を終えている新型ノア&ヴォクシーの場合、ステップ地上高=フロア高は380mmと、先代の360mmに対して20mm高まっているものの、380mmは決して高すぎるステップ高ではない。どうしても足運びが難しかったとしても、ちょっとした介助を行えば、足腰が弱った高齢者の乗せ下ろしに大きな妨げにはなりにくい高さだ。

ノアヴォクシーの乗り込み足もと

 しかも、新型ノア&ヴォクシーには、20mm高まったステップ地上高への対策か、パワースライドドア車にメーカーオプションの、スライドドアの開閉に機械式の“からくり”で連動するユニバーサルステップ(3万3000円)が用意されている。これをリーズナブルな価格で装着すれば、1段目のステップ高は地上200mmとなり、ステップの奥行も180mmあるから、さらに快適に乗り降りできるはずである。

ノアヴォクシーの電動ステップ

 さらにノア&ヴォクシーは先代でも、子どもから高齢者まで使えるBピラーに設置されたアシストグリップを備えているが、新型ではさらにその使い勝手を向上させ、縦長のアシストグリップの下ほぼ半分は子ども用の自転車のハンドルグリップと同じグリップ径に細められているため、手の小さな子どもはもちろん、握力が弱まった高齢者が掴むのにも適した乗降用アシストグリップと言えるのだ。

先代を踏襲していればステップワゴンが有利か

 ステップワゴンは先代モデルにスライドドアの開閉と連動し、助手席とスライドドア部分までカバーするアルミ製のオートサイドステップが純正アクセサリーとして用意されていた。だが、電動&LEDイルミネーション付きと豪華ゆえに価格は税込み19万2500円と高価(ステップの長さ1410mm×奥行き200mm。地上高135mm)。

ステップワゴンのオプションのステップ部

 新型用のアクセサリーはまだ発表されていないためなんとも言えないが、もし電動のままの設定だとすれば、価格はそれに準じることになり、新型ノア&ヴォクシーの機械式の“からくり”で連動する非電動のユニバーサルステップ(3万3000円)のほうが、価格的には導入しやすいということになる。ただし、先代用と同じようなスペックであれば、1段目のステップ地上高が135mmのステップワゴンのほうが乗降に有利(新型ノア&ヴォクシー用はそこが200mm)と言えるかもしれない。

 スライドドアからの乗降の際、乗り降りの容易性を高めてくれるもうひとつのポイントが開口部の高さ。新型ノア&ヴォクシーは1250mmで、先代同士の寸法比較から推測すれば、新型ステップワゴンも大きな違いはなさそうだ。そもそも介護施設でも重宝されるハイルーフなボックス型ミニバンだから、クルマとしては最善の乗り降りのしやすさがあると言っていいのである。

ステップワゴンの開口部

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