クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CLASSIC
  • イマドキの優等生とはひと味違う! ガンガンに「攻めてる」旧車SUV6選
CLASSIC
share:

イマドキの優等生とはひと味違う! ガンガンに「攻めてる」旧車SUV6選

投稿日:

TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎 七生人

多種多様なSUVが生まれていた

 ポルシェ、ランボルギーニ、アストンマーティン、マセラティ、アルファロメオというと、昔の人なら、名だたるスポーツカーのブランドだと認識しているはず。けれど現代っ子(?)だったら、きっと「イカしたSUVを作っているブランド」と答えるに違いない。

 または初代のレンジローバー・イヴォークや、日産の初代ジューク、トヨタC-HRなどを含めてもいいかもしれない。要するに、SUVの文脈のなかで絶妙なハズシ、個性、スタイリッシュさを打ち出しとして、ほかの王道的なSUVと一線を画す存在感を発揮しているモデルということ。

 ハズシということでは、そもそも初代BMW X5やメルセデス・ベンツML、初代トヨタ・ハリアーなど、今の世界中のSUVのムーブメントを作った乗用車ベースに仕立てられたSUVは「そうなんだ、こんな快適で馴染みやすいSUVもあるんだ」と多くの人に着目され、定着したもの。

 こうしてザッと考えただけでも、自動車の長い歴史のなかのほんの短い間に、じつに多種多様なSUVが生まれたことがわかる。

 たとえば国産SUVを少し前まで遡って振り返ってみたときに、皆さんなら、どんなSUVが「ちょっとトガってたよね、イカしてたよね」と思い出すだろうか?

日産テラノ(初代)

 筆者だったら、まず思い浮かぶのが1986年に登場した初代の日産テラノだ。車名は地球(TERRA)から来た造語で、当時のカタログには“地球のすべての道を自由に駆けるクルマ”の意味が込められたとのこと。ベースは当時のダットサントラックで、順当であればクロカン的なクルマになったはずだが、NDI(日産デザインインターナショナル、現・日産デザインアメリカ)がモノにしたスタイリングは、都会の風景にも馴染む洗練されたカッコよさが魅力だった。日産テラノ

 とくに2ドアのリヤサイドの三角窓や前後のブリスターフェンダーが、それまでのオフローダーにはない雰囲気を醸し出していた。それでいてしっかりとしたフレーム構造を基礎にし、当時はまだ手動切り替え式だったがトランスファーレバーを切り替えれば、しっかりとオフロード性能も発揮する。今風(もう今風じゃない?)に言えば、じつにイケてるヤツだった。日産テラノ

日産ミストラトル

 日産ではもう1台、ミストラル(1994年)も忘れられない。このクルマはスペインの日産モトールイベリカ会社製という帰国子女的モデルだったが、4ドアとのちに追加された2ドア、ともにスマートなスタイリングが魅力だった。日産ミストラル

 全幅1755mmと比較的コンパクトなサイズだったのもよく、何といってもオフロードのみならずオンロードを走らせたときのヨーロッパ車風味のダンパーをしっかり効かせた乗り味には光るものがあった。日産ミストラル

スズキ・エスクード(初代)

 コンパクトで洗練されたSUVには、ほかにも初代のスズキ・エスクードがある。じつは個人的には2代目以降のモデルの印象がほとんどないのだが、この初代は、言葉で表現すると“軽く爽やかなのにしっかり走る”クルマだったと思う。スズキ・エスクード(初代)

 その点では、実用的な4ドアのノマドも用意されたが、ショートボディのハードトップ、コンバーチブルはオフロードはもちろん、街なかもストレスなく走らせることができ、クルマを運転する楽しみの幅が広いことを教えてくれた。スズキ・エスクード(初代)

 ……とこの原稿を書きながら、迂闊にもコンバーチブルの実車に試乗したことがなかったことを思い出し、返す返すもそれは残念なことだと思っているところだ。スズキ・エスクード・カブリオレ

12

 

 

 

 

 

 

ranking

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

 

 

 

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

ranking

AMW SPECIAL CONTENTS