添加剤を薦められたら故障のリスクを考えて断るのが安パイ
エンジンオイルをはじめ、各種添加剤(ガソリン添加剤、エンジンオイル添加剤など)の注入にも注意してほしい。現在はさまざまな添加剤が販売されているが、ショップの言いなりで入れてしまうと、痛い目に遭うこともある。添加剤は残念なことに玉石混合で、一時しのぎのモノを薦められる場合がある。これが要注意で、かなり希なケースであるが、車両との相性が極端に悪い添加剤を入れたがために1年でエンジンがオシャカになってしまうもことも。愛車にしっかり見合った添加剤を選ぶことが必須で注意が必要だ。
ちなみに定番のラジエターキャプも、言うほど劣化していなくても言われるがままに高圧で高性能なものに交換したら、ラジエター本体が壊れてしまったなんてこともある。理由は、高圧になったラジエターの冷却水の圧力によって、かしめていたはずのホースが緩んでいたりするとホース抜けを起こし、それをきっかけになり冷却できなくなることもあるからだ。これはオーバークオリティな部品に交換したがゆえの悲しい出来事で、自分で見極められないのであれば、量販店などで薦められたとしても拒否することをお薦めする。
古い輸入車では最新タイヤの適合サイズがない場合もある
消耗品のタイヤ選びにも輸入車ゆえの制約がある。輸入車に装着されるタイヤはメーカー指定品が推奨されている。ディーラーでの点検や車検などで交換を薦められることがあるが、この場合、決して商魂たくましい訳ではなく、それがディーラーの仕事だから当たり前でルールだから仕方ないと思っておこう。
しかしメーカー指定のタイヤは、ディーラー以外でも購入できる訳で、カー用品店やタイヤ専門店で購入しても問題ない。タイヤ&ホイール専門店など、多くのショップでも扱っているので、事前に見積もりを取っておいてディーラーと交渉するのも悪くない。というのも、ディーラーの多くは自分たちで交換する訳ではなく、外注に出す場合がほとんどなのでディーラーにこだわる必要はないと言える。
もちろんメーカー推奨品ではなく、気になる最新のタイヤに交換してみるのもありだ。タイヤ銘柄の変更や空気圧の調整は手軽なカスタマイズであり、理想の乗り味を追求したいという人にはお薦め。ただし、古い車種になるとサイズ設定がないことがあり、古い銘柄のタイヤしか選べない場合がある。そこでホイールをインチアップするなどで最新のタイヤに交換することもできる。とくにメーカー指定のタイヤが古い銘柄であれば、最新のタイヤに交換することで「走り」や「乗り味」がガラリと変わるといった体験ができるかもしれない。
輸入車での採用が多いランフラットタイヤの交換は要注意!
ただし、このときもショップの技術力を見極める必要がある。タイヤを格安で提示してくれた販売店が、そのタイヤを交換する技術があるのかどうかを判断するのが難しいからだ。例えば愛車が20インチのタイヤを履いているのに、そこまでのサイズを交換できる技術がない場合もある。また近年増えたランフラットタイヤ(以下:RFT)では、タイヤとホイールの脱着に技術が必要になる。近年は慣れているお店も増えたが、RFTは簡単に言うと、交換作業で力が必要になるので、慣れてない人が交換作業を担当すると付け替えの際に大切なホイールに傷をつけてしまう場合がある。
同様にRFT用ホイールとしてユーズド品を購入する際も熟慮してほしい。スタッドレスタイヤのために格安の純正中古ホイールを購入したのはいいけれど、じつはホイールの各部に傷があり走行中に壊れてしまう場合もある。RFTは各部にさまざまな力が働いているので、脱着にはランフラットタイヤ対応のチェンジャーを使って適正かつ安全に作業する必要がある。そもそも傷ついたり破損しかけている中古ホイールが売られていたとしたら言語道断だが、RFTはタイヤ自体が特殊だけに交換する機材が異なることも知っておくと良いだろう。
【まとめ】パーツ代を抑えることでメンテ回数を増やすことができる!
輸入車の出費を安く抑えるのには、安全性に関わらない部分から始めてみるのがオススメ。少しずつ経験値を上げていくことでいろいろな情報を知ることができるし、細かいことから慣れていけば輸入車だから高いという誤った認識もあらためられると思う。リーズナブルにパーツ交換できれば、愛車のメンテやリフレッシュ作業の頻度を増やすことができるので、大切なクルマをより長く維持していくことが可能になり、メリットにもつながるのだ。